サービス開始日: 2016-09-30 (3184日目)
シリアスエピソードではあるんだけど、隙あらばギャグを突っ込んでくるし、モリヒトが着ている服がカンニコチャンネルTシャツだったりスライムローションゲルアメーバの魔法ができてたりと、ギャグエピソードの積み重ねが生かされているのが好き。
小佐内さんの「おわあ、こんばんは」いただきました! なるほどこんな感じかあ。
小佐内さん、張り紙をするという小市民的な方法に驚いていたけど、では彼女はどんな方法を考えていたのかが原作では描かれていて、それがなんとも彼女らしい方法で苦笑してしまう。
日坂くんが小鳩くんの頬を叩くシーンは、日坂くんがどういう心情でああいう行動に出たのかは大事だと思うので、もう少し原作の台詞を残して欲しかったかな。小鳩くんが小市民を目指す、たぶん一番大きなきっかけだし。
小佐内さんが「鯛焼きなんてどうでもいい」なんて!と驚きつつちょっと笑ってしまった。小佐内さんが小鳩くんの手を握るのは、原作にはない芝居。二人の表情もとてもいい。原作の、姿勢を正してお礼を言う小佐内さんも彼女らしいと思うけど、甘めなアニメ版も好き。
もう生徒会メンバーが登場して最初の台詞を言う度に吹いてしまった。生徒会メンバーはベタなキャラというのがコンセプトだけど、だからとってここまでベタなキャスティングにする!? いやホントよくこれだけのキャストを揃えられたな。アニメスタッフ、グッジョブ。さらには音楽までベタな感じで、実に隙がない。
生徒会長の妹だということがわかったときにあの顔を回想されてしまう清宮さん、哀れ。
お気に入りのキャラである音夢の再登場、嬉しい。最後に登場した白髪の男性キャラ、キャストに名前が見当たらないような?
今回も原作からザクザク削っているけれど、重要なポイントは外していないしニュアンスも変えていないし削ったことによる不自然さもない、見事な脚本。
学校制服が大好きなので、制服取扱店のシーンは原作でもお気に入りのシーン。2フロアに市内の中学・高校の制服が勢揃いとか、あれですよ、体温が上がるってヤツですよ。それを期待以上の映像で見ることができて眼福。
今回は小佐内さんの私服が2種類登場。どちらもかわいかった……。小佐内さんの私服はどれもデザインがめっちゃ好み。
「伽羅へ」は、原作でも泣いたけどアニメ版でも泣いた……。
「新しい友達」は、お気に入りのエピソード。よくこんなネタを思いつくな、とひたすら感心。原作では英語の教科書っぽい二人は強弱のない太めの線で教科書イラストっぽさを出していたのだが、アニメ版ではその辺りがオミットされていて残念。「好きなJOJOはジョルノ・ジョバァーナです」も見たかった。
原作では(変身していない)音夢と面識ができてあるキャラが登場した後のエピソードだったのを上手く改変してあったけど、本来の順序で見たかったと思わなくもない。
「デート・ウィズ・ザ・ナイト」は、花火のシーンとか、カラーになったことでよりエモく。浴衣姿のニコが登場するシーン、力の入った作画でにっこり。
小鳩くんと小佐内さんが互恵関係を結んだ瞬間、感慨深い。
まだお互いの距離を手探りしていて、でも他の人よりも自分のことをわかってくれていそうで、不思議と噛み合う、出会ったばかりの頃の二人の遣り取りが繊細に描かれていて、上手いなあ。
その後恒例になる、二人で小佐内さん行きつけのスイーツのお店に行くのもこれが初めて。コンビニの防犯カメラの存在に気づいてからコンビニのバックヤードに到着するまでに、原作だとあれこれあるんだけど、そこはバッサリカットしたことで小気味いい繋ぎに。カットしたために小佐内さんの「おわあ、こんばんは」が聞けなかったのはちょっと残念。
事故現場にいたもう一人の存在が浮かび上がってくるあたりはゾクゾクする。この頃はまだ小鳩くんも、瓜野くんほどではないけれど事実確認が徹底していなかったのが面白い。
カンシのバイトエピソード2本。
ヒーローショー、花岡さんかわいいし声が古賀葵さんだしで、これは気になる……。
内職は原作でも屈指の人気エピソード。10倍速でしゃべったり動いたりと、アニメで表現するのが難しいところがあるが、上手く表現できていたと思う。
原作では爆笑したエピソードだったけど、アニメ版だとカンシの孤独さと寂しさがかわいそうという感情が強くなったのが不思議。
視聴後にあらためて原作を読み返してみたけど、アニメ版はストーリーが成立するギリギリを見極めて削り落としたような凄みすら感じる脚本。伏線で削られたのは小鳩くんが病院に運び込まれるところくらいか。それも不都合が生じないように映像でフォローされてたし。
中学時代の小鳩くん、表情や声がついたことで、小鳩くんの一人称だった原作よりも鬱陶しさマシマシ。これはアカン。
小鳩くんが車に轢かれるシーン、どうしても「ゾンビランドサガ」第1話冒頭を思い出してちょっと笑ってしまう。
小鳩くんが目撃者である藤寺くんから話を聞くシーン、最初は小鳩くんが上手で藤寺くんが下手なんだけど、途中でそれが入れ替わる。このタイミングには意味がある。他にも、今画面に映ったのあの人じゃね?とか、あるアイテムの描き方とか、気配りが行き届いている。
中学時代の小佐内さんの初登場の仕方もよかった。映像ならではの演出。
小鳩くんが堤防道路を歩いて調べるシーン、普通なら2Dの背景を移動させて表現しそうなところ、3Dで背景を組んでいて、電線や階段の見え方が空間を感じさせて、独特の情感を生んでいた。
映像的には小鳩くんと小佐内さんがずっと隔てられていたのが、Aパートラストでついに二人を隔てるものがなくなるのが快感。
Bパートで二人が向かい合ってスイーツを食べているのを見て思いがけず目頭が熱くなった。自分はこうしている二人を見たかったのだな、と。
「秋期限定栗きんとん事件」解決編その一にしてクライマックス。瓜野を容赦なくズタズタにする小佐内さんにゾクゾク。これが見たかった!
今回の絵コンテは武内宣之氏。小っちゃい小佐内さんを物理的に瓜野より高い位置に置く演出も小佐内さんの表情もよかった。
スライムローションゲルアメーバーは原作で大爆笑したネタベスト3の一つ。アニメになって色と音と動きがついてさらに破壊力が増し、呼吸困難になるくらい笑った。
次回予告も見るに、今回からさらに大きくエピソードの順番を原作から入れ替える模様。今回はモリヒトの凝り性で勉強家の一面が発揮されたエピソード2本、という感じだろうか。
「カンニコチャンネル」は、モリヒトによるテコ入れ前の動画のキツさとかケイゴの動画のイラッとくる感じとかが、アニメになったことでより実感できるように。
「お茶の心はお茶の子さいさい」は、エピソードの順番を変更したことでモリヒト達とケイゴとの距離感も変わるはずで、そのあたりもしっかり調整されている。ラストでハチが現れる前に前フリでハチが映るカットが足されていたりと、丁寧に作られていると感じる。
アニメーターの絵柄が強く出た作画だなと思ったら案の定、大島縁氏の絵コンテ・演出・作画監督・一人原画。一人原画は第1話に続いて2回目。特にモリヒトの顔に原作の絵との距離を感じるけど、このくらいなら許容範囲かな。
「渡り廊下でなびかせろ」のエピソードの順番を原作から入れ替えてここに持ってきて、モリヒトがモテる繋がりで「縁結びの樹の下で」とまとめたのはアニメスタッフグッジョブ。原作にはなかったモリヒトとケイゴが初めて会話するシーンが追加されているのもよかった。
真桑先生のオタ仕草に共感でき過ぎる。クックと真桑先生の長台詞も略さずにしっかりやってくれて嬉しい。小松未可子さんの演技もさすが。二人のエピソードは単発で終わらず今後も少しずつ進んでいくので楽しみ。
自分の悩みを「くだらない」という原くんにニコが「本人にとってはみんな大きな悩みだもん」と返すのが好き。こう返せるニコは本当にいい子だし、作者さんの視線の優しさを感じる。
お気に入りのキャラである音夢に色と声がついて、さらにかわいさマシマシになってにっこり。
原作のエピソードの順番を入れ替えて、上手くアニメの一話として再構成している。
ニコの救出後に撮った三人の自撮り、ニコが着ているのはモリヒトのシャツだから原作では右前だったのが、アニメでは左前になっていた。ミスかしら?
次回はいよいよクックと真桑先生の最初のエピソード。そして、自分のイチオシキャラである音夢の初登場! めっちゃ楽しみ
カンシきた! これで本作のツッコミは万全だ。
OPがまさかの原撮で吹いた。動画サイトで公開するのではなくオンエアした例ってこれまであったのかな?
モリヒトのヴィンテージ服マニアっぷりが漏れてしまったあたりの服のシワの作画がとてもよかった。
真桑先生役が小松未可子さんというのは解釈が一致。他のキャラも、予想とは違っても聞けば納得のピッタリなキャストで、聞いていて楽しい。
怒涛のように出てきたクラスメイト達の中には、後々重要なキャラになったりゲストキャラとして再登場するキャラもいるが、作者さんはこの時点でどこまで計算していたのだろう?
さすがに「スイミー」のタイトルは伏せられていたが、「HUNTER×HUNTER」や「鬼滅の刃」のネタもしっかりやってくれて嬉しい。
次回予告までしっかり笑わせにきてて隙がない。
当方原作マンガのファン。大満足の第1話。
どのキャストもぴったりだけど、特にニコ役の川口莉奈さんが、ニコ本人がしゃべってるレベルだし、「あの台詞ってこうしゃべってたんだ」と教えてくれる表現の豊かさ。これだけでもアニメ化した甲斐があったと思える。
尺やアニメとしての一話の組み立てとの兼ね合いで原作からカットされたり改変されたりしている部分もあるが、納得のいく改変の仕方。
第1話はなんと一人原画で作画レベルも高く、動かすべきところはちゃんと動かしており、服のシワも頑張っている。
「ONE PIECE FAN LETTER」を手がけた石谷恵さんによるOPも素晴らしい。本編のルックとは異なるテイストだけどこれはこれで素敵だし、原作ファンとしての目で見ても、原作を読んでいるとグッときたりニヤリとできるところがあって楽しい、大満足のOPでした。浅野直之さん、竹内哲也さん、沓奈健一さん、もああんさん、と原画陣も豪華。
今回は原作2話分、次回予告を見ると原作3話分の模様。テンポや間が大事な作品なので、間延びしないためにもいいと思う。連続2クールとのことなので、ざっと70話分くらいアニメ化できる計算になるけど、どのあたりまでやるのだろう。タイトル回収までだとキリがよさそう。