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とても良い

本作の魅力として、体感時間が短い=心地よい時間が流れていることを挙げる方は多いと思うが、自分からはもう一つ、人間関係、特になでしことリンの距離感の微妙かつ繊細な変化を見事に描ききっていることを挙げたい。
人間関係の変化が柱であるはずの恋愛物でさえ、イベントを1個消化したら好感度が最大値に、みたいなドラスティックな変化をする作品が多いというのに、本作は、小さな変化を12話かけて丁寧に積み上げて、第1話の頃がウソみたいに二人の距離が近づいている、というところまで至っている。それが端的に表れているのが、第1話と同じ場所で二人がキャンプする、最終話のCパートだろう。最終話で言えば、他には二人が並んで寝転んで星を見上げながらとりとめもなく話すシーンとか、めっちゃキュンキュンする。
言葉やリアクションの選択を少し誤っただけで、そうした小さな変化が台無しになるというのに、多くのスタッフが関わるアニメ制作で、どうすればそんな繊細なコントロールが可能だったのか。本当に不思議。
3ヶ月間、とても心地よい時間を過ごさせてもらった。終わってしまうのが寂しい。スタッフのみなさんに、心より感謝を。



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