おおお……パトレイバーだ……。
パトレイバーを構成する要素の中から根幹となる要素を抽出して煮詰めたような作品。8分という短い尺ながら、吉浦康裕監督がおっしゃる通り「パトレイバー全部入り」な作品となっている。
映像面では、これまでのパトレイバーで一番ゆうきまさみ度が高いのではないだろうか。表情の作り方とか、実にゆうきまさみテイスト。映像もさることながら、川井憲次氏の音楽が流れると一気にパトレイバーになるなあ。
パトレイバーは実に様々な側面を持つが、その中の一つ、特撮映画魂の側面でも満足度が高かった。見慣れた日常の風景の中に、非日常の巨大な存在が現れたときに発生する、センスオブワンダーを感じる映像がたくさんあった。
個人的に一番「おおっ」と思ったのは、レイバーのOS起動画面のカットがあったこと。パトレイバーを好きなスタッフが作っていることが伝わってきて、嬉しくなった。