まさかの松本憲生氏一人原画回で驚愕。「NARUTO -ナルト-」等の超絶アクションで有名な氏がどういう経緯で本作に参加したのか、気になる。
今回はもちろん派手なアクションがあるわけではなく、あまりにするすると見てしまえるので気づきにくいが、よく見ると人物の芝居や物体の動きにさり気ない自然で細やかな技巧の数々を発見し、唸らされる。
例えば、教壇に立つ教師のポーズや重心のかけ方だったり、カラオケのときのマイクの持ち方が一人一人違ってたり、腕を左右に振りながら手拍子を打ったり、頭を動かしたときのつけ耳に働く慣性だったり。
そうした高いレベルの作画に支えられた演出により、「夏色プレゼント」を歌うシーンでは、少しずつみんなの声が重なって、一体となって盛り上がっていく様子に、見ていてちょっとうるっときてしまった。