冒頭の語りの中にあるオイラーの等式を用いた扇ちゃんのセリフ「とりたてて0になるなら計算しなくてもいい」
いや、0になることを計算して証明しないといけないのではないのかと凡人はすぐに反論してしまいそうなところにこの作品の思慮深い部分が垣間見れた気がする。
今回のシリーズは扇ちゃんと阿良々木が教室に閉じ込められたところから始まり、クローズドミステリーの様相で話が進むから先が気になる。
全てを知ってそうで小馬鹿にしたような忍野扇は個性的でこの作品ならではの中毒性を感じた。
初登場の老倉育(おいくらそだち)…ニックネームがハウマッチとは言葉遊びが面白い。
学級裁判の話に及び、老倉と戦場ヶ原以外のモブ生徒をネームで表示し、空き机と椅子しかあくまで映さない演出はなんといっていいのか分からない。
羽川さんのサービスカットで終わるのは実にこの物語らしくて良い