いまいち。もっとボーイ・ミーツ・ガールファンタジー的な作品かと思っていたら、たしかにそういった要素もあるものの、中盤のディストピア的で胸糞な印象の方が強く残ってしまって素直に楽しめなかった。あと敵の親玉が小物臭く、それでいていまいち何がやりたいのかがわからなくてすっきりしなかった。自分の信じる価値観がすべてで、サカサマ人(と呼んでいる重力が反対にはたらいている人々)のことが認められないのはわかるけど、そのわりには妙にパテマに執着するのはどういうワケなんだか。サドっ気まじりのロリコン変態男だったということなんだろうか。「互いに逆さまという異なる世界の二人が出会い、歩み合う」というテーマや音楽は良かったんだけどね。