6人の高校生達の友情と愛が詰まった、最高に感動できる素晴らしい作品だった。菜穂、須和、あずさ、貴子、朔の5人が未来の自分たちから、自殺した翔を救ってほしいという手紙をもらったことから物語が始まるわけだけど、この5人に翔を加えた6人の友情がホントに素晴らしかった。ただ翔の自殺を防ぐだけでなく、翔の心を救うために5人はホントに一生懸命だったし、翔を含めて6人全員がお互いをすごく大切な存在だと思ってるんだなってことが伝わってきたしめちゃくちゃ感動した。この友情が、翔に生きていれば希望があると思わせて、死にたくないと思わせることに繋がったんだと思う。この作品はパラレルワールドの設定を採用してるから、過去を変えてもそれは異なる未来の新しい世界が1つ生まれるだけ、つまり翔が自殺した世界で翔にまた会えるようになるわけではないのに、それを承知の上で過去に手紙を送り、翔を救おうとした5人には胸を打たれた。特に須和は、菜穂のことが好きなのにも関わらず、翔を救って、さらには菜穂と翔の恋愛を応援して、翔だけでなく菜穂の心も救っていた。翔が自殺した世界では菜穂と結婚しているけど、それでも翔を大切に思ってるしホントに良い奴なんだと思った。6人の友情以外に翔を救ったという点で作品のもう1つのポイントになるだろう要素である、菜穂と翔の恋愛をすごく良かった。両想いなんだってことが分かってからも色々あったし、すれ違いもあったけど菜穂が翔にちゃんと向き合って気持ちを伝えたからこそ、翔が救われ、2人が結ばれる世界が生まれたんだと思う。完結編の映画で菜穂と翔が結婚して、6人皆で夕日を見れる世界が生まれて本当に良かった。翔が自殺した世界で翔は自分以外の5人がずっと仲良く笑顔でいることを望んでいたけど、翔が救われた世界でそれは翔を加えた形で実現したし、6人がその先もずっと仲良く笑顔で、幸せでいられたら良いなと思う。本当に素晴らしい作品だった。