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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

綺麗な風景描写、可愛らしい絵、丁寧な心情描写、温かくて優しい雰囲気の中で描かれるピュアな恋愛が魅力の最高に素晴らしい作品だった。聴覚障がいを持つ主人公の雪の心情描写がしっかりしていて、耳が聴こえない彼女に世界がどう見えてるのか、どんなことを考えているのかがすごく丁寧に描かれてた。とっても健気で純粋で、逸臣さんに恋してる雪がすごく可愛かったし、後半で逸臣さんと付き合い始めて「逸臣さんと一緒に海外に行く」っていう目標ができてからは、そのためにバイトを探して努力する姿が描かれて、そういう姿もすごく可愛かったし応援したくなった。逸臣さんからかけられた言葉に照れて赤くなった時とかのデフォルメもすごく可愛かった。逸臣さんは、心情描写は割と少なめで飄々としてて何を考えてるか分からない部分が多いキャラだったけど、すごく優しい人だし、雪と付き合い始めて以降の良い彼氏っぷりがホントに良かった。メインになる雪と逸臣さん以外にも様々な登場人物やその人たちの恋愛とかが描かれた。この作品に登場する人たちは皆ホントに優しい人だった。雪と逸臣さんは勿論、りん、京弥、心くん、エマ、それに桜志くん、その他に登場する人たちも皆とても優しかった。その人たちの心情描写とか恋愛模様も、メインの雪や逸臣さんと同じ位丁寧に描かれてた。最終回では、りんと京弥、心くんとエマ、それぞれの恋愛が良い方向に進んでることが分かるシーンがあったから本当に良かった。桜志くんは、素直になれなくて、雪に対しても少しきつい態度をとってしまうシーンが多かったけど、手話を覚えるようになったきっかけとか、その他いろんな部分から雪のことを大切に思ってるんだなってことが伝わってきて、ホントに良い人だと思った。逸臣さんと話して以降、少しずつではあるけど雪に対しても素直に接するようになってたし、恋愛面で報われることはないのかもしれないけど、少しずつ前に進んでく様子が描かれてた。この作品から読み取れるテーマの1つは、「世界の広がり」かなと思う。耳が聴こえない雪が見てる世界、いろんな国を旅行する逸臣さんが見てる世界、他の登場人物たちが見てる世界、それぞれが他とは違う唯一無二のもので、そんな違う世界を見てる人たちが関わることによって、自分が見たことのない世界を見ていく、知っていく、そして自分の世界を広げていくってことなのかなと思った。雪や逸臣さんを中心に、そういう世界の広がりを丁寧に描いた作品だと思った。制作した人たちが、この作品をどれだけ真剣に、丁寧に作ってくれたのかが感じ取れるホントに素晴らしい作品だった。2024年冬アニメで放送された新作作品の中で、この作品が1番好きだと思った。またいつか、雪と逸臣さん、その他の登場人物たちが世界を広げて、楽しく過ごしてる様子が見れたら良いなと思う。



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