現代の日本を舞台に、人間社会に紛れ込んでいる天使と悪魔が主人公っていう斬新な設定、そこから繰り広げられるテンポ良くて気合の入ったギャグ、本来敵同士である阿久津とリリーによるラブコメパート、後半のシリアス&バトル展開、個性的なキャラクターが魅力の面白い作品だった。10話、11話を除けは基本的にはギャグが中心の作品だったけど、そのギャグがとても面白かった。ギャグの内容自体が面白いのは勿論、テンポも良かったし、パロディギャグの時の演出とかもすごく良かった。ラブコメパートの阿久津とリリーの心理戦をギャグに盛り込んでた部分もあったけど、その時の脳内ボクシングの演出が特にめちゃくちゃ面白かったし、その声優が野沢雅子さん、田中真弓さんなのが尚更面白かった。ギャグと組み合わせて描かれるときが多かったけど、阿久津とリリーのラブコメパートも良かった。2人は本来敵同士で、悪魔である阿久津を天使であるリリーが服従させようとしたことから始まる関係だったけど、共に過ごす内に敵同士でありながら少しずつ相手に特別な感情を抱くようになるっていう展開も王道で面白かったし、ギャグ抜きにしても真っ当な恋愛モノっぽい面白さもあった。10話、11話は他の回とは違ってかなりシリアス色が強めで、ギャグもかなり控えめだった。バトル展開もあって、阿久津が暴走しかける場面もあったけど、リリーの頑張りもあって我に帰るっていう展開は王道でとても良かった。全体的なクオリティが高くてとても面白い作品だった。