各話1時間超えで全5話、その1話1話に1本の恋愛映画を見終わった後みたいな満足感があった。それ位に各話に内容量が詰まってた。恋人関係になった爽子と風早の様子は勿論、千鶴と龍、あやねと健人、メインキャラそれぞれをすごく丁寧に描き、全員が主人公と言っても過言じゃない位にその掘り下げや関係性の変化が描かれてた。爽子と風早は、恋人関係になって幸せそうな様子が沢山描かれてたのは勿論、恋人関係になったことによる悩みやすれ違いも描かれ、どうなってしまうのか気になる部分もありつつ、最後にそういう不安要素が解消される場面はのカタルシスはすごかった。名シーンが多くて、どこを切り取っても印象的なシーンばかりだった。千鶴と龍は、幼少期の回想を交えて、3話でかなり丁寧に描写された。龍が告白したことで一時はギクシャクしたけど、互いの気持ちをぶつけ合ったことによって、今までの関係を終わらせ、新たな関係のスタートにもなった。あやねは3期全体でスポットが当てられ、爽子や千鶴への憧れや、自分が本気で人に恋愛感情を抱いたことがないことへの悩みなどがすごく丁寧に描かれた。そんなあやねに対して本気で向き合い、2期では見られなかった面も見られたのが健人だった。普段の振る舞いこそ軽いけど、すごく優しくて、時には大事な人のために本気で怒れる、その姿には胸を打たれた。シリアス要素だけでなく、楽しそうな日常や恋愛の様子も沢山描かれたし、正統派恋愛作品に相応しい素晴らしいストーリーだった。2期放送から約12年経ってるのに、作品の雰囲気や声優さんの演技は全然変わってなくて、制作人のこだわりと声優さんのすごさを感じた。続編を見れて、それもこんなに素晴らしくて感動的で本当に良かった。