個性的なキャラが多く、コメディ要素が多い一方で、それだけでなく、バトル回もあれば感動回もあり、時にはお伽話のような切なく余韻が残る回もあり、色々な回があってその全部が面白い作品だった。ギャグに関しては、ボケ寄りのセンセー、アネットとツッコミのタマ、どちらかと言うとツッコミのニアなど、主にこの4人の掛け合いが中心で、テンポが良くてとても面白かった。特にツッコミのタマがその良さを引き立てていて、演じる鈴代紗弓さんの演技もとても良かった。センセーに関しては、気だるげで死にたがりだけどここぞという場面は持っていくとても面白いキャラだったし、演じる神谷浩史さんの演技も素晴らしかった。あまり神谷さんがこういうキャラを演じる所を見る機会は多くないから新鮮だった。ギャグが面白かったのは勿論だけど、それ以外の部分もとても面白かった。魔王討伐のために召喚された転移者が魔王を倒したけど魔王に代わって世界の敵になるというのは他にはあまりなくて新鮮だったし、転移したキャラがセンセーの能力にかかれば転移前の世界に戻るというのも同じく新鮮だった。転移してきた経緯や転移前の人生もキャラによって様々で、そこから展開されるドラマが面白かった。転移前の人生での経験から歪んでしまった者、転移前の人生に未練を抱えた者、色々なキャラがいた。そういうキャラを中心に描かれたストーリーには、感動するものや切ない回が色々あった。人の絆や優しさにスポットが当たった感動的な回もあれば、人の醜さや身勝手さにスポットが当たり最後は相応の報いを受けるという回もあった。どの回も奥深くて面白かった。まだまだ気になる要素は沢山残ってるし、センセーの旅やさっちゃんとの関係の行方、転移者との戦いなどがどうなるか気になるからぜひ2期をやってほしい。