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映像
とても良い
音楽
とても良い

作中で描かれたこと以外の背景についての説明をすっぱりと切り落としてあるように感じたから物語の起こりの部分はとっかかりがないように感じられて、これについてはもう何度か観返したら感想が変わるかも。劇中で描かれたこととそこから生まれた音楽のライブのシーンがすごく良かったので、作中ではっきり描かれなかったことを考えたりするより作中のその瞬間のことを素直に受け取るのがこの作品の見方として自分には合っていそう。

ライブのシーン、ルイが作曲した設定であろう曲のタイトルがルイと直接の関係はない「反省文」なのは曲作りに苦労していたルイにふたりが与えた影響の暗示として美しいし、あとの2曲では5本の指を使って鍵盤を弾いていたトツ子がルイの曲では人さし指だけで弾いているの、山田監督なのか牛尾氏なのかのルイがそういうニューウェーブを愛好するような音楽オタクであるということの解像度が高過ぎてちょっとにやにやしてしまった。ライブシーンの音楽が映画館の音響ですごく良い感じに鳴るようになっていたのは牛尾氏の職人芸かな。

ミスチル特に好きじゃなくて、エンディング主題歌も事前に単品で聴いたときは良さが理解できずちょっと不安を覚えたのだけど、本編を観た後ではこの作品のエンディングに綺麗に収まっているように感じられたので良かった。映像は綺麗だし、メインのキャラクター達の声を声優が本職じゃない人たちが演じてるの、素朴だったり内気だったりするキャラクターと良く合っているように感じられたのも良かったし、また観返したいな。



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