キャラクター・デザインが原作のイラストからあまり好きじゃない方向に振れているみたいでそこは引っかかったのだけど、内容はすごく性格のわるい感じのミステリーでおもしろかった。原作はアニメ化された以降の部分もおもしろそうだからいつか続きが観たい。
劇場版から追加されたシーンがほぼほぼ説明的なセリフ、記号化された社会問題描写、過剰なメロドラマで、劇場版であまり好きじゃないと感じた部分ばかりが補強されて観ていてめんどくさい気持ちに…。
導入の説明的な部分だけ引っかかってスムーズに観られなかったけれど、他のメディアで長く展開されていてその説明が必要だったようだからそこは仕方がないかな。
塗り方やキャラクター・デザインが他では観たことがないような強い個性があって良かったし、その画でイケおじ達がわちゃついてるのたのしかった。
貴族たちが平民やダンピールを蔑みながら身内を助ける場面でだけnoblesse obligeという言葉を持ち出しているのはかなりグロテスクな世界だし、そういう歪みが表れた言動が端々に見えるのだけど、それがTRUMPの安寧を保つ使命を負う者の責務故ということが感じられるような終盤だったのでまずまず納得は出来たかも。
集中して観ないと振り落とされるような作り好きなので、ちょっとした描写で細かい表現がされているの良かった。レーナがオープニングでは顔が描かれていなく、本編でもほとんど登場しない展開もラストの盛り上がりを高めてた。原作の途中までぽいお話が綺麗にまとまっていて、観終わってまんぞく。