美しい画と作り込まれた音響に浸っているだけでも幸せな時間だったのだけど、その上で展開されたいろいろな演出を読み解くたのしい時間を過ごさせてもらいました。幽鬼に影響を与えた出来事や人物を描いていく各エピソードの流れ、繋がりが美しかった。
第1話の60分がゲームの見せ方としておもしろかったので、以降も60分だったら良かったかもと思ったりもしたけれど、4話と7話を対比させる構成や、7話の御城と幽鬼の決着の印象が11話回想での御城の幽鬼への言葉に繋がるという1クール通じての構成、エピソードの連なりの美しさは30分を積み重ねたからという気もします。ゲームを運営する側もゲームの設計やバランス調整をあまり上手く出来ていないていう人間らしさを見せているのがこの世界の残酷さをより生々しくしている。
引きの視点の簡略作画のカットはもしかして観客もしくは運営がカメラ越しに見てるパートかなと考えてみてたけれど、そういうわけでもなさそうかな。作画のリソースが足りていない中で配分を工夫した結果でしょうか。
サブタイトルはおそらく曲名・歌詞からの引用かなと思っていたので、予想してみた引用元はこんな感じ。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLaVjpitRfcthnMIpDGdsVjbHXFQo9QEx3
生きるのを諦めた幽鬼の魂が幽霊として未来に出会う人たちと交信してそれが今の幽鬼を奮い立たせる、凄い演出だ…。諦めて舞台を降りようとした幽鬼がそれまでの自分の人生を描いた映画のエンドロールを眺めた後に、未来で出会う人たちがいるあの光景を見て人生がまだ終わらないことを知り、エンドロールが巻き戻ってゲーム=幽鬼の人生が再開される。
幽鬼が脱落していったプレイヤーのことを心に留めていることは最初から描かれていて、それが最終話に繋がってくるそういう1クールの構成がとてもしっかりしている。
御城が狸孤を、伽羅が萌黄をちゃんと愛していたように描かれたの良かった。自分より優秀な妹の存在を受け止められなかった御城にとって狸孤は理想の妹だったんだね。萌黄が「よだかの星」として燃え続けているのならそれは幽鬼の心の中でかと思ったら、伽羅も萌黄の才能の無さへの救いとして「よだかの星」を読み聞かせていたのかなあ。
続編がありそうな終わり方をした!
重さ、軽さ、速さの表現がすごい作画だった…。シュタルク / ゲナウとフェルン / メトーデそれぞれのペアで線とか塗り方を変えてあったのも綺麗で印象的だったな。
人間のことを知りたがってて魔族との和解の可能性を感じさせたユンがあっさり死んじゃったね…。
プロテクトギアのデザインとか、伏が雨宮の目の前でプロテクトギアを身に着けることで狼に戻っていく演出とか良かったけれど、最後に水たまりに打ち捨てられた赤ずきんの絵本を映したのが野暮に過ぎるように感じてしまって観劇後の余韻が変な感じに…。
今までのお話のいろいろを繋ぎ合わせるような回だったのかな。
ゲームごとに白士と過ごした時間の回想が入ってたこととか、5話の散歩も受け止められないことがあった時に足が止まらずに動いてしまった感じなのかなとか、いろいろとこれまでの内容を思い出す。
萌黄と白士の死を目の当たりにして幽鬼がゲームの世界で生きる目的を定めるのであれば、その前に御城がどう生きたかの話を持ってきた構成がとてもいいな。
1クール通して幽鬼の変化を描いていく、そのために幽鬼に影響を与えたゲームや人物を扱っていくという感じみたいで、前話で萌黄のお話をしっかりと描いた理由も今回でよく分かりました。ここまで描かれてきた、幽鬼と関わって脱落していったプレイヤー達のことが思い出される…。
いい作画が必要ない作品ていうのもあるとは思うけど、この回はこの作画だと良さが損なわれる内容だったんじゃないかな…。
黒風白雨の文字と背景の色を変えていたのは1文字目と3文字目で"こくはく"てことだったの?
あんなが眺めてた渡り廊下のみくるが綺麗だけど影の中にいたのがあんなの気持ちを感じさせてとても良かった…
そろそろアイスクリーム食べてる以上の仕事ももっとみたいわね…
何回観ても感じるものがあるようなひとつのハイライトだけど、4話と7話を対比させて幽鬼と御城の立場・心情を入れ替えてあって、構成が美しい。
4話は御城を格下と侮っていた幽鬼が追い詰められた御城の反発を受けて御城のことを可愛いと思う、7話は不調の幽鬼に失望していた御城が追い詰められた幽鬼の覚醒で最後は満足して死ぬことが出来た、4話で御城とエージェントが話していたシーンの曲のアレンジ版を幽鬼とエージェントの会話の後に流す、と。
Cパートで幽鬼が犠牲者の名前を挙げて祈っていくシーン、御城のことを思い出している時に御城視点の回想が入る理由がよくわからなかったのだけど、幽鬼から見た御城もいい勝負をして美しく最期を迎えたからどちらの視点でもよくて、御城視点にすることで最期の幽鬼の「good game」を自分に言った言葉なのか記憶の中の御城にかけた言葉なのか曖昧にする効果があったように思います。
幽鬼は28回目29回目の自分のプレイを恥さらしだったと振り返っていて、それはおそらく観客の視線を意識した言葉だけれど、この回は観客に向けては恥さらしな内容だったけれどそれでも御城との勝負をgood gameと思えたていう回でした。
こういう舞台を用意しておけばいくらでもキャラを自由に動かせておもしろく出来る設定だな〜ということをふんわりと思ったのだけど、それを存分に活かしてあるように感じて観ていてほんとうにたのしい。
やさぐれたおじさんの「私のようにはなるな」好き…
ヒンメルのパーティーが魔王討伐を成し遂げたことがいかに凄かったのかを2期になってじわじわ分からせられてる
レヴォルテ CV:三木眞一郎…
夢見心地になる映像と蓮沼さんの劇伴だけでもかなり満足だったのだけど、お話も青春とボーイ・ミーツ・ガール、ガール・ミーツ・ボーイとしてすごく好みでした。
東京で世俗にまみれたお金稼ぎに明け暮れていたカオルがニ浦に戻ってからの生気に溢れた美しさはなんだったんだろう。失われていくニ浦の自然と青春時代の最後の輝きがあのカオルの美しさとシュハリてことだったのかな。
敬太郎とカオルが花火なら、花火師の才能に恵まれなかった千太郎は花火をシュハリにする森や入江であり、みたいなお話でもあった気がします。
作画がずっと良くないところに今回は展開まで都合がよ過ぎてお話の点でもちょっとものたりなく感じてしまったな…。苦労を分け合える友だちいいよね
宮沢賢治作品の朗読の部分が長かったけどこれ原作でもそうなの?「よだかの星」の朗読と鯨の骨格標本と劇伴を合わせた演出のキレが凄すぎて気持ちがぐちゃぐちゃになってしまった…。
えぐり出された内の臓の表面もふわふわに…。前回の萌黄の殺し方は伽羅の真似だったのね。何もかも飲み込んで喰らい尽くす鯨…。
ここまでずっとそうなのでサブタイトルはぜんぶ曲名か歌詞からの引用で----には元はloveが入ってたてことでよさそう。