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全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

見続けるのに心の体力が必要な作品だが、見終えられてよかった。地動説を巡り異端を弾圧するものと、主人公が何度も変わり受け継がれながら、それでも伝え続けるもの達の壮絶な戦いが描かれる。あくまでフィクションであるが、ラストにあの本が出版されたという示唆と、現実とつながる余韻があった。地と血と知の3つのチを巡る物語だった。
傭兵上がりの異端審問官ノヴァク(CV:津田健次郎)の演技はよかった。R18だけあって拷問シーンに限らず色々グロ耐性が必要だが、死に際に最愛の娘ヨレンタの最後を察し、走馬灯の中のラファウと対話するシーンが印象深かった。
魚豊による本作品原作の次作になるマンガ「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」では陰謀論にのめり込む若者が描かれる。「チ。」では一つの考えだけが正しく他は異端として抑圧される世界が描かれたが、現代では情報は開放されつくされ、各々が自分の信じたいものを信じ対話の無い世界が描かれている。チ。と対になる作品と感じた。
音楽はOP 怪獣/サカナクションは作品を盛り上げる心に残る曲だった。
アニメーションはマッドハウス製作。天体の運動がテーマの作品だけあって星空はとても美しく描かれている。一方夜の場面は暗くキャラクターの動きが全く分からない程で、意図は分からなくもないが、やり過ぎと感じた。



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