服の色や髪の色で色々と物言いがついた少女時代でしたが、アンのギルバートとの婚約までを描いたアニメを見られた。これだけで最高。1979年の高畑勲版とどちらが原作を汲んでいるかと言われると高畑版なのかもしれないが、今回の川又浩版も現代に蘇った世界名作劇場といった感じで、毎回見応えのある作品だった。旧友ルビー・ギリス(CV:雨宮天)の奔馬性肺結核での最後は心に残った。今よりももっと死が身近だった時代の物語だった。最終話、チフスで伏せったギルバートと永遠にお別れかもしれないとアンが感じた時、自分の心を知り、ギルバートに愛していると言ったラストは人生を感じられた。
山田尚子の手掛けたOP/EDのアニメーションも作品への興味を掻き立てられる。子どもたちに、原作へのきっかけになってほしいと思える作品だった。