想像すること、とめられない
カナダの美しい小島、プリンス・エドワード島。
孤児のアン・シャーリーは、カスバート老兄妹マリラとマシュウが住む
グリーン・ゲイブルズに、手違いながら引き取られます。
二人は戸惑いつつも、アンの想像力に和まされながら、
家族としての絆も深まっていきます。
常にライバル視することになるギルバート・ブライスや
腹心の友になるダイアナ・バーリーとの出逢い。
そしてクラスメイトや先生、村の人たちと触れ合うなかで、
少女だったアンも成長していきます。
「赤毛のアン」を知る人も、知らない人も、
すべての人たちへ
いま蘇る、少女から女性へと成長していく、
世界中が愛したアン・シャーリーの物語。
まっすぐ純粋な心で、想像することをとめられないアンを、
きっとすべての人たちが大好きになる。
服の色や髪の色で色々と物言いがついた少女時代でしたが、アンのギルバートとの婚約までを描いたアニメを見られた。これだけで最高。1979年の高畑勲版とどちらが原作を汲んでいるかと言われると高畑版なのかもしれないが、今回の川又浩版も現代に蘇った世界名作劇場といった感じで、毎回見応えのある作品だった。旧友ルビー・ギリス(CV:雨宮天)の奔馬性肺結核での最後は心に残った。今よりももっと死が身近だった時代の物語だった。最終話、チフスで伏せったギルバートと永遠にお別れかもしれないとアンが感じた時、自分の心を知り、ギルバートに愛していると言ったラストは人生を感じられた。
山田尚子の手掛けたOP/EDのアニメーションも作品への興味を掻き立てられる。子どもたちに、原作へのきっかけになってほしいと思える作品だった。
アン・シャーリーは「人生」です
児童文学と思っていたけど刺さる場面や言葉がいくつかあって2クールずっと楽しめた。Wikipediaによると児童向けに書かれた作品ではないらしいからそういうものなのかもしれない。
個人的にはアンが子供の頃の方が孤児だった状態から友達が増えていって失敗を重ねながらも成長していくのが好きだったけど、大人になってからの恋愛や人生観についても終わり良ければ全て良しという感じで終わってみたら良かったな…という余韻に浸れたかな
作画はもちろんとても良く、OPとEDの絵コンテ・演出は山田尚子さんで、OPはぬるぬる動くし(サビの部分が一番好きです)EDは手描き感が前面に出ていて良かった
グリーンゲイブルズに来てからギルバートと結婚するまでのアンの人生を、学校卒業、家族や友人との出会いや別れ、故郷を離れての進学、結婚などの節目を中心に丁寧に描いたドラマがとても面白かった。当時の価値観や文化には今の時代と違う部分は多いけど、人生の節目となる部分は共通してる。アンがその節目をむかえた時、もしくは周りの人間のそのような節目に立ち会った時に何を考えたか、どういう行動をとったのかという部分が丁寧に描かれていた。情緒豊かで喜怒哀楽が分かりやすいアンがどういうことを考えているのか、そういう部分が見ていて楽しかった。作品の中で数年の時が経過するから、キャラクターの見た目も当然変化する。序盤から終盤にかけてのアンの変化やキャラクターの成長ぶりを見るのも楽しかった。
大昔の作品だからセリフの表現や世界観に今の作品には中々ない部分が多くて新鮮だったし、色々考えさせてくれる良いセリフが多かった。セリフの1つ1つにアンの考え方や物事の捉え方がよく表れていた。
アン・シャーリーという人間の人生のほんの一部ではあったけど、今回のリメイクで見ることが出来て良かった。
評価:A
赤毛のアン再構築。もとのお話を圧縮しているので異常なテンポ感で進んでいったけどそこまで気にならなかった。
火属性のヤバい女ことアン・シャーリーの幼少期〜大学編までを描いていて、天涯孤独で妄想癖持ち、赤毛がコンプレックスのアンが様々な経験や多くの出会いを経て一人前のレディへと成長していく。
アンって俺たちそのもので、いつまでも運命の出会いを信じてるし、周りの環境の変化に戸惑いまくりだし…まぁ、俺たちにギルバートはいないんですけどね。
かの有名な赤毛のアンのアニメ化。割とボーッと見てしまったところが多い(特に大学編)が、なんというかちょうどよかった気がする 価値観の古さはそもそも原作が古いというのもあるのだろう
古い物語らしい、良い意味で凝ったところがないシンプルなストーリーがこの時代に心地よい。特にアンのトンチキなキャラクターは今見てもとても面白かった。とはいえ、中盤以降に恋愛の話が主軸となって以降はこうした面白みは薄くなり、どこかで見たようなありふれた展開が続く。後半のアンのあまりの凡庸かつ不快な振る舞いにかなり評価を割り引くことにはなったが、エンディングは一応まとまっており、全体としてもそこそこ良いくらいの評価となった。古い外国文学を直訳したような台詞回しは、気になる人もいればある種の味として楽しめる人もいるだろう。
#アンシャーリー
なんでこの二人うまくいかないの・・・となる。まあハッピーエンドだしいいか。落ち着きのない子供時代からジワジワ成長しててハーもう大学卒業かーと。オープニング曲がノリが良かった。最後に墓前で語りかけるシーンがあったけど,最初にアンがやって来てそれを受け入れたのが奇跡だなと思いました。関係ないけど、この地域では家の一軒一軒にグリーンゲーブルズみたいな名前がついているのか大字みたいなものなのか。
何十年ぶりの世界名作劇場の作品で赤毛のアンのリバイバル、旧作のストーリーを遥かに超えて、2クールに詰めるだけ詰めて、一つ一つが簡潔だった。
1965年~1975年生まれの人たちがオリジナル世代?。私は世代ではないが、小学生の頃に再放送で全話視聴した記憶がある。原作・旧作を愛している人たちにとっては時代背景や細かい設定などを改変するのは慎重にしないといけないのは大前提だし、改変に対する批判の的はしかたない。旧作を今の10代の子どもたちが視聴することは殆ど無いだろうから、令和の"赤毛のアン"として観るべきで、原作改変で批判しても"世代の価値観の違い"として認識するべきなのかもしれない。これをきかっけに原作を追ってくれればいいだけの話ではないだろうか?。日本昔ばし、童話だって時代によって変化するものだと個人的に思う。
「終わり良ければ全て良し」という感じで締められたが、旧作を知っている人からすると物足りないだろう。知らない人にとっては"赤毛のアン入門"としては最高に出来た作品ではないだろうか。
★★★★★★★☆☆☆
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