SFだけど、ガチガチなSFというわけではなく、情緒的なSFという印象だった。とある少年が経験した、ひと夏の冒険。彼の心にずっと残る、不思議な経験。夏の空がとても印象的で、透明感のある画面もあいまって、さわやかな余韻が残った。この季節に見れてよかった。
日常の中に現れた不思議が、どんどんと日常を侵食していく展開はわくわくした。
キャラクターの造形がいい。大人びていながら、少年らしさもしっかり持っている主人公、アオヤマ君。最初は違和感があったけれど、いつの間にか彼の目線で物語を見ていた。
そして、お姉さん。アオヤマ君のあこがれの象徴。物語のカギを握る存在。すごくフレンドリーで、大人の女性らしい余裕もあって、そりゃアオヤマ君もあこがれますわ。おっぱい。
ペンギンたちもかわいかったなあ。動作がいちいち細かくて、描くのにすごく研究したのだろうなあ、と感じた。CGには見えなかったけど、あれだけの数を全部手描きしてはないよな……。