卯月が養成所に行きたいと言い出して、最初は原点を見つめ直したいのかな、と思った。でも、彼女の様子を見ていると、どうもそうではないようで……。
卯月から見て「キラキラしている」凛や未央をうらやましく思ったり、妬んでいたわけではない。そもそもそんな娘じゃない。二人を見て、自分に自信を持てなくて、とても不安だったんだ。
卯月の本音を引き出せたのは、やはり凛と未央だった。凛の声、福原綾香さんの演技は真に迫っていた。大橋彩香さんの声からは、卯月が抱える不安、あせり、恐怖が痛いほど伝わってきた。「なんにもない 私にはなんにも」という言葉が胸に深く突き刺さった。
自分は凡人だから卯月の気持ちはすごくわかる。でも、君の「笑顔」は立派な才能だよ。素敵な、素敵な才能だよ。だから自信持って。凛も未央も、プロデューサーも信じて待っている。