多様性の限界、ユートピアの崩壊、理想都市は本質的にカオスである。理想をさらに求めた結果、クラスタ社会が構築されたとのこと。だが、その管理者Mが潰れるという、SDGsを無理と悟っているトップの将来像のように感じてしまった。改めてニーチェの世界「肯定の哲学」を表現した作品と確信。「肯定」というMの言葉、ED「0」。ニーチェ推し(興味ある人)には、相当浸れる作品だと思われます。
…ニーチェの言葉…
「ゼロを探せ。」by偶像の黄昏
をそのままエンディングにしたこともお気に入りとなった理由。力への意志(学歴、社会的地位、実績・・・)そういった架空の価値を持って、
・自分を大きく見せる努力ではなく
・ありのままの自分を理解する努力
が人生に重要と言っているらしいです。ニーチェは「ありのままの自分」を「0」と表現しています。
神信仰から科学への信仰へ移り変わった時代こそ、人間が何も信じられなくなると説いたニーチェも最終話のエムのセリフ「神ではない」「肯定」「理想はそれぞれ違う」と言ったワードからもチラ見できる。