公開当時は長門が好き過ぎるあまり、「劇場のデカい画面で長門の悲しむ顔は見たくねェ……」と見に行かず、その後もズルズルとタイミングを逃し、そのうち原作を追うのにも飽き、気付けば十数年。去年テレビシリーズ一期を急に見たくなって円盤を買い揃えたのですが、そのついでにと本作の円盤も買って、つい最近鑑賞致しました。僕は消失長門よりもノーマルな、無口・無表情だけどなんとなくキョンとは通じ合ってる長門が好きなのですが、やはり消失長門の萌え圧もかなりのもので……いや~、どちらの長門も萌えです。終盤のキョンの自問自答するシーンでの杉田節はちょっとくどいと感じました。ラストの病院の屋上でキョンと長門が会話している最中に雪が降ってくるシーンでの、キョンの「雪……」という呟きは絶対「有希……」とのダブルミーニングでしょ。ここで僕は「ハルヒも名前を呼んでアニメだったのかよォ!メタル過ぎるだろ!」と画面の前で慟哭・メロイックサインを掲げてしまいました。十数年の年月を経て、『消失』と向き合うことが出来て本当に良かったです。