自分はアニメ化されたことによって9-nine-という作品を知ったクチです。
「最近エロゲー原作アニメって貴重かも~」という理由で視聴を開始。初めは楽しく視聴していました。新海天が己の萌えセンサーに刺さり過ぎてしまったので、アニメの放送途中で原作ゲームを全てやってしまったのですが、それがいけなかった。
この作品1クールじゃとてもとても無理な作品なんですね。
序章も序章な都ルート、せつなさを殺せなくなる実妹である天とのルート、別人格に頼りきりだった春風が終盤魂の女として覚醒する春風ルート、切り札となる希亜の過去と素顔、萌えと燃え、壮絶なオーバーロード合戦によるブッ殺し合いの希亜ルート、そして新章……これらを1クールでやるのは常識的に考えて不可能でしょ。
作画は終始へちょへちょだし、無理に原作の美味しいシーンを入れようとするけど、それまでの説明が不足し過ぎているから全くの薄味で空振りしてしまっていてありがたみも何もない。
特に希亜の部屋着は普段からだらしないワケではないの!そこすっげぇ重要なンだから!あれはね、張り詰めすぎている自分を見つめ直すために敢えてだらけてみる特訓の一環なのに……。
その他にも原作をやってしまっていると不満しかありません。
このアニメの唯一良かった点は、アニメになったということで9-nine-という作品に触れるきっかけが出来た、ただその一点だけかも知れません。萌えセンサーに引っかかるキャラがいたら原作ゲームをやりましょう。当然18禁版で。エロもグロも込みでの作品なので、全年齢版はクソシャバいです。ポーザー過ぎる。
それまでの自分はアイドルを題材にしたアニメにガッツリハマったことは無かったのですが、本作には正直ドップリハマりました。自分の心の殿堂入りアニメの一つかも知れません。リアルタイムでの視聴ではなく、十年くらい前に再放送があり、当初は「せっかくNHKでやってるなら録画して見てみようかな~」くらいの態度での視聴でした。
キャラクターについてもよく知らず、「お、この東條希って娘が一番おっぱいデカいのか。刺さるかな~」程度のもの。しかし視聴を始めて1話のミュージカルパートに仰天し、3話でのSTART:DASH!!を耳にした辺りで、僕は完全にこのアニメに可能性を感じてしまったのでした。
自分のアニメ視聴における重要な評価基準である『トンチキの有無』、『見ててキマるか、キマらないのか』といった視点は本作を視聴することで芽生えたような気がします。1話での廃校のお知らせの張り紙がドンドンデカくなってくとことか、確実にトンチキというか頭おかしいですよね。作中のキャラクター達は真面目にやってるんだろうけど、端から見るとかなりクレイジー、というのがラブライブ!無印では頻発するのですが、段々そのグルーヴじゃないとキマれなくなってくるんですよね。二期ではトンチキの規模もデカくなってくるし……(学院の生徒総出での雪かき・交通誘導の辺りとか)。
あと無印はやっぱり主題歌・挿入歌共に楽曲が本当に良い。自分の場合一時期μ’sのベストアルバムとAt The Gates以外の音楽を聴かない時期もありました。
キャラクターに関しては、マジな話アニメを見終える頃には9人全員を好きになっていました。この頃はまだ演技がこなれていない声優の人もいますが、それも味というか、特に真姫ちゃんの声・芝居は『コレ』じゃないとキマれない。視聴前は希が一番好みかなぁと思っていたのですが、奇跡を起こし伝説を生み出すヤバいやつである穂乃果がかなり好きだったりします。単なる熱血主人公ではなく、トンチキもやるしセコいところもある(「ことりちゃん、バイト代いつ入るの?」発言等)。見ていて楽しい、微笑ましいキャラクターだったなぁと。もっと言うと二年生三人、ことほのうみの三人が好きです。
本作はまだ正直序章、伝説から神話となった彼女たちの最初の物語です。
僕はラブライブ!にハマるのがかなり遅くて、十年くらい前のNHKでの再放送で視聴しガッツリとハマったクチです。二期もトンチキ・友情・努力・勝利の全てが渾然一体となり、唯一無二のキマり具合で好きな場面は幾つもあるのですが、やはり最終話。屋上に書かれたμ’sの文字が消えていく……「やり遂げたよ…最後まで!!」で涙……彼女たちは伝説から神話になったのです。
さっき見てきました。色々叩かれたアニメ一期が好きだった人間としては、ガラッと雰囲気を変えてくるのかな~等、心配要素もあったのですが、静けさと間を活かした、映画的な雰囲気の強いアニメ一期の良さも残しつつ、作画・劇伴・演出全てがパーフェクト・アニメーション・映画でした。天使くんを好演する内田真礼さん、近年演じるキャラクターの幅をドンドン広げていて本当に素晴らしいと思います。そして昨今の日本アニメ界における危険な香りのする美少女キャラ請負人こと上田麗奈さん、パーフェクトです。文句のつけようがありません。演技だと理解していても、あの声で囁かれ、笑いかけられたら、皆恋に落ちます。抗えません。アイ・サレンダーでジョー・リン・ターナーです。本当にありがとうございました。当アカウントは上田麗奈さんを応援しています。
放送当時自分は大学生でして、作中で取り上げられるニート問題、便利なSNSが悪用されて引き起こされるトラブル、あがりを決め込んだ老人達への反発等、登場キャラクター達と同世代ということもあり、かなり刺さった作品です。どこまでも爽やかで頼りになる主人公、滝沢くん。彼がよく言う「わかるよ……わかんないけど」は未だに密かに仕事中マネして使ったりしています。リアタイ視聴時はヒロインの咲ちゃんに対して、「なんだこの脳味噌スイーツ女はよ……なめとる」等、キレまくっていた覚えがあるのですが、最近見返してみると「まぁ大学生の女の子なんて皆こんなもんかなぁ。滝沢くん普通にいい奴でかっこいいし、運命感じちゃうのも無理はないかぁ」と、結構冷静に見ることが出来ました。放送から16年。歳月は僕を少しは大人にしてくれたのかも知れません。自分にとって大切なアニメの一つということは変わらないですが。
ドンピシャで世代なのですが、「原作追ってるし、有名なシーンはニコニコで見ちゃったしなぁ」と真面目に視聴せず十数年。去年無性に原作一巻が読みたくなり、わざわざ買い直して読んだのがきっかけでアニメ一期も見たくなり、マジに今更ながら円盤を買い集めて視聴致しました。僕は基本長門有希絶対至上主義者なので、「ようやくアニメの長門に真剣に向き合う時が来たぜ」という態度で視聴を開始したのですが、アニメで見ると今まで電波でDQNでキチガイだと思っていたハルヒが!普通に好きな男の子と遊びたいだけの女の子じゃん!まぁ電波でDQNでキチガイなのは間違いないんですけど、原作小説の語り部であるキョンが『信頼出来ない語り手』ってやつだったんだなぁと今更ながら理解致しました。この野郎露骨にハルヒがアピってんのを気付いてないフリしやがってよ……そんな風に新たな発見もあったのでちゃんと視聴して良かったなぁと思います。そしてキョン・古泉の回りくどい喋り方する男子二人が延々喋ってるパート、僕は案外好きなンですよねェ…最後に、長門は眼鏡をかけてない方が僕も可愛いと思います。「大丈夫、私がさせない。」でメロイックサインを掲げないは、無い。
公開当時は長門が好き過ぎるあまり、「劇場のデカい画面で長門の悲しむ顔は見たくねェ……」と見に行かず、その後もズルズルとタイミングを逃し、そのうち原作を追うのにも飽き、気付けば十数年。去年テレビシリーズ一期を急に見たくなって円盤を買い揃えたのですが、そのついでにと本作の円盤も買って、つい最近鑑賞致しました。僕は消失長門よりもノーマルな、無口・無表情だけどなんとなくキョンとは通じ合ってる長門が好きなのですが、やはり消失長門の萌え圧もかなりのもので……いや~、どちらの長門も萌えです。終盤のキョンの自問自答するシーンでの杉田節はちょっとくどいと感じました。ラストの病院の屋上でキョンと長門が会話している最中に雪が降ってくるシーンでの、キョンの「雪……」という呟きは絶対「有希……」とのダブルミーニングでしょ。ここで僕は「ハルヒも名前を呼んでアニメだったのかよォ!メタル過ぎるだろ!」と画面の前で慟哭・メロイックサインを掲げてしまいました。十数年の年月を経て、『消失』と向き合うことが出来て本当に良かったです。
アニメ化のニュースを目にした際、「え!?なんで今更イエうたアニメ化すんの?」と正直思いました。しかし森ノ目榀子に花澤香菜さん、柚原チカに喜多村英梨さんというキャスティングを見て、「これはわかってる奴が作るアニメになりそうだな」と期待したのも事実。原作がかなりの時間をかけて完結した作品ということもあり、全てのエピソードをアニメでやるのはムリだろうなと思っていたので、アニメの締め方はちょうどいい落としどころだったのではと思います。
原点にして頂点。ここでのナチュラル・ヘヴィ・サイケデリック・グルーヴを二度とブシロードは再現することは出来ないでしょう(そしてその必要も無いのでしょう)。真面目な話、アニメとしての出来はちっとも良くない本作。へっぽこな作画、噛み合ってるのか噛み合ってないのかわからない会話パート、極めてやれている楽曲、共感性羞恥を煽る演出・展開(僕は有名なきらきら星よりも最終話での自分語りからいきなり始まるMCの方がはるかにキツいです……)等が合わさった時に生み出されるトリップ、ストーナー感こそがこのアニメの真価。Welcome To Sky Valley。二期以降は3DCGになってしまうのですが、本作での作画・キャラデザはむしろ好きです。キツい展開を耐えに耐えて視聴を続け、最終話での夢見るSunflowerを聴いた瞬間のカタルシス…!ああ、俺なんかいいアニメ見たかも!?騙されてるンですよ。ブシロードに。
完全なスペース・サイケアニメだと思います。シド・バレット在籍時のピンク・フロイドかレミー在籍時のホークウィンドかという具合にキマり過ぎていると思います。終盤の夢か現かわからない、重度にドラッギーでサイケデリックな演出の数々に、リアタイ視聴時は花田先生を心配した覚えがあります。僕にとってのキマれるアニメとしてのラブライブ!は本作までです。
正直映画の内容はあまり覚えてないのですが、入場者特典でスクフェスのカードか何かを配布していて、何故か僕は劇場スタッフから貰うことが出来ず、「まぁスクフェスやってないし別にいいか」と席に着いたのですが、見知らぬ青年が「戻れば特典受け取れますよ」と声をかけてくれました。久しぶりに人の優しさに触れた瞬間でした。僕に声をかけてくれた彼の幸福を祈っています。
リアルタイムでの視聴時は最終話の音無の言動に盛大にずっこけ、「結局お前天使ちゃん以外はどうでもいいのかよォ!二度と見るかこんなアニメ」となった記憶があります。しかし『神様になった日』の放送に合わせての再放送で十年ぶりくらいに再視聴し、やっぱり終盤の展開は唐突かつ強引だとはやっぱり思うのですが、それまでの日常パートにおいて、戦線メンバー達が男女混合で(ここが非常に重要です)ワチャワチャバカやってる姿を改めて見て、未練を残して死んだ者達の最後の青春、モラトリアムの時間という様相に不思議と泣けてしまった自分がいました。昨今のマジに男性性を極端に排除したアニメ作りに違和感を感じる自分としては、既に失われて久しい、ちゃんと男女がいる学園ドタバタが描かれているアニメというだけでも大きく再評価したいです。僕が死んでAngel Beats!の世界に転生したら間違いなくNPCの一人だと思うのですが、学食で肉うどん食ったり、「お前ガルデモのメンバー誰が好きなんだよ?」とダベったりする時間を過ごしたいなぁと思っています。あ、PCゲーム版はメチャクチャ面白かったです。一作しか出なかったのが本当に残念。
2025年夏、完走出来た数少ないアニメです。序盤は「和田のノリがちょっとキツいな…」と感じ、尚且つヘヴィメタル・ファッションを嘲笑う描写があってブチキレてしまい、視聴の継続を悩みましたが、段々と作品のゆるいアニメ・グルーヴに己が馴染み、気付けば和田の愚かさが微笑ましく感じる自分がいました。安易な友情っぽい描写はあざといなと感じましたが、それ以外は心身が疲労している状態でも気軽に見ることが出来て良かったです。
すっかりネタアニメとして消費されがちな作品という印象が定着してしまっている気がする。が、原作ゲームを修正版2本・HQ版1本と都合3本も買って、未だに本作に執着している自分としては、原作ゲームのどのルートでもない、最も最悪な結末をあえてアニメでやったということに大きな意義がある気がします。エロゲー原作でアニメを作るとなると、当然尺の都合で全ルートを描けるはずもなく、端折りつつ原作の美味しいシーンをなんとなくちりばめた曖昧なものになりがちだと思うのですが、そこを突き抜けて主人公を徹底的に最悪なクソ野郎として描ききったからこそ、未だに強い印象を与えるアニメになったのではないでしょうか。自分は登場キャラクターの一人である清浦刹那が世に存在する二次元キャラクターの中で一番好きなのですが、アニメだとかなり損な役回りになってしまっていることは非常に残念です。刹那で萌えたい方は是非原作をプレイして、4話『刹那』で涙していただきたい。
大好きなアニメなのですが、出来がとても良くて万人に薦められるものかと言うと、かなり怪しい作品ではあります。原作も4巻以降出ていないし……それでも何か、何故か己の厨二心に刺さる、気になる、忘れられない、定期的に見直してしまう……自分にとってはそんなアニメです。年食っても厨二設定の数々にワクワクすることの大切さを、自分はこのアニメを視聴することで確認しているような気がします。作画も正直へちょいし、テンポもあまり良くない。出てくる数字もわけわからない。でも主人公のことが大好きな美少女機械人形が虚数時間を操って無双するシーンとか、弱者中年男性の自分としては本当に大好きでして……あ、後半で女装したナオトはかなり萌えだと思います。自分が金髪ツンデレツインテールキャラ請負人としての大西沙織さんを意識したのは本作かも。とにかく自分にとってはとても大切な一作です。
有名なコピペを読んだのと長らく気になるアニメだったので、思い切ってBlu-rayボックスを買って視聴致しました。このファストでカオティックなグルーヴ……自分は何処かで既に体験したことがあるぞ…? と思い、考えてみたら、これは2nd以降のbrutal truthのグルーヴに一致すると思いました。マジモンのガンジャ野郎のドラマーが加入してブッ飛びまくる音に変貌したneed to control以降の音楽性と、このアニメのスピード感・グルーヴは合致すると勝手に思っています。終始テンションが高くてウザ可愛い折部やすなが好きなのですが、本作のおかげで赤﨑千夏さんが好きになりました。やすなとソーニャの関係性に変化が訪れ、友情が芽生えつつあるようなないような終わり方も好きです。
リアルタイムでは視聴しておらず、数年前の再放送で視聴致しました。ギャグとテンポの良さはシリーズ随一では? SPAZZにも通ずるストップ&ゴーを多用した構成による緩急の妙で、視聴中全くダレや退屈することがなかったです。この前改めて見直して、ちょっと生意気なネロの可愛さを理解出来た気がします。二期以降はSarcofago化が著しく、グルーヴについていけなかったのですが、この一期はいつまでも好きなアニメな気がします。