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普通

原作未読。
鬼夜叉が「心情を言葉で説明せず、身体、つまり舞から自然に滲み出させる」と語る場面は、この作品が描こうとしている観世の舞の核心を示しているようで興味深かった。また、増次郎が田楽の衰退を知りながらも、新しい芸を生み出す鬼夜叉と舞うことを選ぶ姿には、芸術家としての欲求と「田楽の滅びの美学」が感じられた。二条良基が和歌の「情景を通して心を表現する」面を伝える展開も、舞との共通性が見えて良い。
一方で、鬼夜叉が外部の出来事から都合よく創作のヒントを得る展開は今回も続き、作者が用意した答えが見えすぎる。
さら千晴の読み書き描写も、もっと大きな物語につながる伏線だと思っているのがだが、それがもし、今回の「汐汲」の詞章を読ませるためのものだとすれば拍子抜けも良いところ。
コガネも伏線としてはずっとあるのだが、単純によくある話なの見ていてもワクワクもハラハラもしないし、今後どう関わってくるのだろうと気にもならない、現時点で不要と感じてしまう。
総じて題材そのものは非常に興味深いが、それを舞や物語として十分に表現し、視聴者に納得させる力が不足しているように感じる。
次回、実際の「汐汲」がどう表現されるのかには期待したい。



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