DiverDiva回。1回でライブMVまで披露され、かなり駆け足であった点は否めないが、今後のストーリーのボリュームとの兼ね合いもあるものと思われる。
愛の幼少期に大きな影響を与えた美里さんが今回のキーパーソン。1期4話では、正解のないアイドルという存在に戸惑うも自力で解決に至った愛さんだが、今回は「お姉ちゃん」に関する問題に直面し、立ち止まり弱気になってしまう。そこから果林がハッパをかけ再起→ライバルとしてのユニット結成という流れは、スペックの高いこの2人ならではという納得感がある。
美里さんが抱える思いはなかなか複雑で悩ましい。学校の友人が離れていくなか、姉のように慕ってくれていた愛。そんな愛が、高校でスクールアイドルをはじめてますます輝いて見え、何も為せていない自分と比べてしまう。近くに太陽のような輝く存在がいると、その陰で自分はなにもできない……と思ってしまう構造は、この話に限らずあるもの。それでも、ファンはライブから力を得て、一歩踏み出すことができる……かもしれない。
今回は果林の的確なコメントがかなり効いているのも印象的。愛の本心を引き出し、誰かを結果的に傷つけることになっても自分のやりたい思いを貫く重要性を説き、一方で美里の思いに寄り添い、やりたいことを始めるのに遅すぎるなんてないと背中を押す。同好会の頼れる先輩として、全体を俯瞰して見られる果林。
次回、A・ZU・NAランド開園。