リアタイ視聴が出来ず、2日遅れの視聴。
ジャンプコミックス11〜12巻収録分。遂にこの回が来てしまった。悲しいまでに原作通りだった。
ポップが自分の生命を犠牲にしたバランへの攻撃は、勝算のない特攻だったのか?そんなことはない。メガンテは、竜闘気に対抗出来る唯一の手段だった。
生命を犠牲とした行動に冷静でいられる者などいないだろうし(いや、アバンは意外と冷静だったかも…)、どんな物にも生命とつり合う価値などあるはずもないが、竜闘気を貫くほどのエネルギーを生むことができる手札として、冷静な分析として選ばれた節がある。
可能な限り多くの手札をもち、戦況を俯瞰し、必要ならば躊躇わずに手札を切る心得は、マトリフ師匠の教えだったかも知れないと想像。
生命を捨ててまで、バランを止めなければいけなかった。ポップを突き動かした狂おしいほどの動機は、もちろん本人の口からも語られている。人の未来の為、勇者の為に死ぬことが「カッコイイ」とも言っていたが、もちろん本心ではなかろう。(こんな状況でも軽口を叩くポップ)
ダイの溢れんばかりの勇気が、「いつも逃げ回って、強えヤツにペコペコして」いた自分を変え、ダイほどではないにしても、勇気を振り絞ることができる様になった。ダイが自分を変えたことに、生命以上の価値があったと言っている。
決して感情によって選ばれた行動ではなく、竜魔人に効く攻撃だったことに加えて、動機の面でも本質的に論理的な選択だったことがわかる。言い換えれば、昂ぶっていようがいまいが、同じ状況ならば何度でも同じ行動を選んだであろうということ。
これらを支えていたのは、ご自身もダイ大のファンであったという豊永さんの熱演である。
放送前、ポップ役を任されて真っ先に想像した未来は、恐らくこのメガンテ回だったことだろうと察するがどうだろう。
この30話に起きた出来事は他にもたくさんあるが、それらは次回以降に触れることにする。何を書いても蛇足になりそう。