本日の夜実況。ネタバレ含む。
ハートキャッチミラージュや心の大樹が奇跡を起こしたと言っても、コロンは安易に蘇ることはない。
既に肉体は滅んでいる為、ただ会話ができるだけ。だがしかし、ゆりが前に進むためにはその対話が必要だった。
コロンや後輩たちの「戻ってきて欲しい」という想いから、以前の熱情を取り戻したプリキュアとしての名乗りはとても熱量のあるものだった。
コロンの忠告にもかかわらず、かつてのゆりは「ひとりで戦える」という慢心を持っていた。ゆりはそんな自分を振り返って愚かだと言ったが、「プリキュアの任務の重さを、誰よりも理解していた」為だったとコロンは慰めた。
コロンの思いやりにあふれる台詞ではあるが、その後のゆりの実際の行動とは異なっている。その様な任務の重さを彼女が知っていたなら、自分がプリキュアの力を失ったとしても、ブロッサムら後輩たちを導くことが出来たはずだ。実際には後輩らを冷たく突き放す行動が多かった様に見受けるが、自分はこれを、ゆりの弱さ脆さと解釈している。哀しみが彼女を変えてしまったのではないか。
コロンの命を奪ったのも、ゆりと縁の深いサバーク博士。なんという因果なのだろう。
欠けたプリキュアの種が元に戻ったことに象徴される様に、ゆりは心を取り戻して再びプリキュアにも変身できた。
でもプリキュアに戻るだけでは十分とは言えず、沈みがちだった日常にも活力を取り戻さなければいけない。その為に必要なもうひとつの仕掛けは「ファッションショーで新しい自分を見つけること」で、ファッションという意外性あるつながりを描写する、この変身回直後の展開がなんともハトプリらしく面白い。