ジャンプコミックス19巻収録分。少し先のネタバレあり。
ポップがメドローアを撃った回は、連載時は巻頭カラー…だったはず。
サブタイ通りに5対5という、敵と同じ条件でのパーティバトル。今までありそうでなかった、燃えるシチュエーション。
CGも併用した躍動感ある、アクションに次ぐアクションに圧倒される。特に動きがよかったと感じたのはマァムで、ザムザ戦同様の目まぐるしい動作に目を奪われた。これも東映さんのお家芸か。
ポップが作戦を立て全員に指示を出し、決め技の極大消滅呪文につなげる流れ。実戦で遂にメドローアを撃ち、敵の姿が消えなくなったところまでの流れがキレイに収まっていて、興奮が止まらなかった。
以下、2名ほどピックアップ。
前回、実力で劣るノヴァに対して、ヒムは明らかに「快楽の為にいたぶっていた」と感じたがどうか。フェンブレンは自分の残酷さをハドラーにわずかに残っていた同様の一面に由来していると言ったが、このヒムも本質的には変わらないのではないか。
そしてヒムは、ヒュンケルに額を貫かれた。ヒュンケルはヒムのコアの位置を知らなかった為に(一般的に急所であるとされる)額を攻撃したが、とどめまでは刺せなかったにせよ、実力にだいぶ開きがあるのは間違いない。にも関わらず、ヒムは自分のコアの位置をヒュンケル含むその場の全員に公言していて、ポップの「馬鹿かあいつ」という感想には自分も全くの同感。事実、それが原因でもう一度ヒュンケルに殺されかけたではないか?
メドローアの威力も侮っていたし、これを含めれば本来なら3度殺されていたと言っていい。あまりにも浅慮の目立つ敵と感じる。
ノヴァは残った力を振り絞って攻撃し、ヒムにも一矢報いることができた。それは戦術面でも勇者としての心構えでも、ダイにとっての大切な気付きにつながった。
これはノヴァが驕りを捨て冷静になり、逆にヒムは、驕りによる隙を突かれたという結果ではないか。元々ヒムとノヴァに、それほど大きな実力差はなかったかもしれない。やはり「正義なき力は無力」なのではないのか?