今回から原作に忠実な新展開がスタート。良作画である上に、注目に値する新要素がいくつも追加されている。
まず驚くことに、出血がリアルに作画されるようになった。血液の多くは黒いけど、返り血などは赤く描かれることもあり。その様なシーンはちょっとヤバいリアルさ。
当時の中学生男子の憧れの的だった、マミヤさん登場。想像以上の美人作画に驚く。東映アニメーション侮りがたし。
ケンシロウは最初、マミヤをユリアと見間違えた。大変印象的はシーンだけど、この「ユリアそっくりさん」設定は残念ながら今後消化されることはなく、マミヤがどれほどの美人であるかの説明に使われるのみ。なんとまぁ、勿体ないというか…w
南斗水鳥拳の使い手、レイも女装で野盗を欺くシーンで初登場。野盗どももすっかり騙され、「すげえ美人じゃねえか!」などと言ってて笑いが止まらん。この筋肉質の拳法家に「おまえのような美人がいるか」と言ってやりたい。何より美人は、塩沢兼人ボイスで喋ったりしない。
レイは南斗水鳥拳をふるう際に、「ショウー!」「シャウ!」などと奇声を発する。原作にない肉が斬られるリアルな作画など、本放送当時最先端のバトル描写は素晴らしい。東映アニメーション侮りがたし。
レイの初戦の相手は、原作では「十字剣ヌンチャク」の使い手だったはずが、ただのヌンチャクに格下げされてしまっている。ここだけ残念だ。
そして何より、OP前のアバンや予告をはじめ、千葉繁御大のナレーションが頻繁に挿入されるようになった!
よく知られている北斗の拳の基本フォーマットは、この回で始まったと言っても過言ではないだろう。いやー北斗の拳、ふつうに面白いわ。