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ぷーざ
@pooza

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とても良い

ジャンプコミックス22巻収録分。
先週、三条先生の表紙裏コメントについてあえて触れなかったのは、まさに「バランの死」についての話題だったから。三条先生にとっても無論のこと、バランは特別なキャラクターだった。
サブタイの通り、バランの心がダイに受け継がれたことが、今後ダイの支えになってゆく。精神論ではない意味も含めて。

皮肉なことだが、バランは「人の心」を取り戻したが為に、ダイに対して父親であることを自重していた。以前はこれ以上ないほど高圧的に父という立場を主張していたのに。
それはダイへの呼び方にも現れている。父の立場で息子を呼んでいた時はディーノだったが、敵と認めた(親子の縁を一度切った)時にダイ呼びに変わり。戦いが終わったら再びディーノ呼びに戻るのかと思えば、今回の「おまえにとってはその方が父だ」という台詞にもあった通り、父を名乗る資格はないという負い目からかダイ呼びのまま。
死の瞬間ではあったが、ダイの「父さん」という叫びは届いただろう。愛情表現ができないという意味においても不器用な父親だったが、ダイに父と呼ばれ認められ、バランはようやく素直になれたのだと思う。精神体になって本心を隠せなくなったというわけでもないだろう。

大魔王が遂に、勇者一行の前に姿を現した。一行の健闘を称賛したかと思えば、よくよく聞いてみれば「奇跡」呼ばわりと、心の底から見下している。「褒美」に至っては論外、ポップが「なめやがって」と憤るのも無理はない。
賢明な大魔王だが、まさにこの場。勇者一行に手心を加えたことを、のちのち後悔することになるだろう。



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