2021/10/2から、約2ヶ月かけて夜実況を行った。これはその総括。
無印は周回の回数が少なく、これは多分3回目と思う。2回目から日が経っていることもあり、機会あれば復習したいとずっと思っていた。忘れたり見落としたりしていた箇所を再確認できたのは大きな収穫。
忘れていたのはほのかの祖母、さなえさんのこと。さなえさんとミップルとの縁までは忘れていなかったが、12話での明確な描写までは忘れていた。
プリキュアの事情についてもある程度知っていそう。さなえさんからほのかへの妙に含蓄のあった助言、ほのかがプリキュアであることを知った上でのものであることを踏まえて観ると感慨深い。
また、実はいくつかのちょっと意地悪な検証も進めていた。この検証も復習の目的のひとつだったから。
□初代は本当に最強なのか?
プリキュア全員に愛を持っているという、自分の立場を改めて明確にしておきたい。その上で自分は強さ議論が嫌い、中でも初代最強論が特に嫌い。
初代の強さの描写は「傷つきつつも立ち上がる」という類いのものであり、みなぎる様なパワーを強調したものではない。オールスターズ作品の印象だけで、キュアブラックを情緒のないゴリラの様に喩える向きには「ちゃんと観てください」と言いたい。
2話や42話では、その様な「強い」キュアブラックが確かに観られる。これらのシーンはスカっとするしとても格好いい。但し、この様な強さの描写は無印だけに特別なわけではない。
□「8話」は特別なのか?
Yes。8話の前後で、特になぎさの心境の変化がはっきりと描かれているのは明らか。また、なぎさとほのかの友情を扱う回では、8話の回想も度々。20話や40話での回想は印象的だった。
但し、8話が固有名詞化して独り歩きしたりとか、名前呼びの概念を「8話」と呼んだりするのはさすがに行き過ぎ。無印8話が永久欠番であるとでも言いたげだが、例えばS☆Sでの8話は無印の8話に劣らない良回だと個人的に思っている。シリーズの枠を超えた、行き過ぎた神格化には同意しない。
□無印でプリキュアの要素はすべて出尽くし、あとのシリーズはそれを繰り返しているだけなのか?
エアプここ極まれり、論外。
こんなことを言う人にはさすがに、「ちゃんと全部観てください」と言いたい。
□では、面白かったか?
もちろんYes。ことさら歴史的な価値を強調するわけでもないけど、放送当時に斬新なシリーズであったことは疑い様もない。
初作ならではの手探り感はあったし、20年近く前の作品ゆえさすがに古くなったと感じた要素はあったがそれは健全なこと。というか、20年続けてて全く進歩がないというのは、逆におかしいだろう。
当然だが作品の面白さには各々に個性があり、一元的なものではないから、本来順位をつけていい種類のものではない。
妖精の役割がのちのシリーズで見直された様だけど、それは妥当というか当然というかw
メップルはプリキュアとしての使命以外のことでもなぎさを心配するし、ポルンに感謝すべき回はラスト近辺以外にもある。
メップルは9話(他にもあったかも)、ポルンは40話が特に良かった。でも普段はウザいことが割と多いw
プリキュアが2人だけだから学校回が多く、クラスメイトにスポットが当たることが多かったのは新鮮だった。
また、なぎさとほのかの両方に恋愛要素があったのも新鮮。特にキリヤとの関係は21話までの一連の回はもちろん、ラストでの再登場が印象的だった。
□どの回が面白かったか?
以下、「とても良い」評価をつけた回を挙げていく。
5話 ピーサード退場のインパクト。
8話 些細なきっかけから喧嘩、仲直りするまでの良くも悪くも伝説的な回。
12話 さなえさんの過去を匂わせる。ポイズニー相手の啖呵もグッド。
14話 偽プリキュア回。ポイズニーのやり手っぷりと、キリヤの暗躍。
17話 キリヤとほのか急接近。メップルがプリズムラブチェッカーと連呼。
20話 偽ほのか。イルクーボが、戦いに敗れた仲間たちは「死んだ」とはっきりと。
21話 キリヤとの対決。さなえさんはほのかに、「運命に立ち向かえ」と。
22話 なぎさが傷心のほのかの気晴らしに誘う。「涙が涸れるまで泣いたんだって」
26話 折り返し回。光の園のクイーンは、プリキュアを希望と呼ぶ。
28話 さなえさん過去回。絶望と希望はとなりあわせ。
33話 志穂回。ポルンの「光の道」なる予言は、光の園のことではなかった。
40話 なぎさがほのかの部屋でお泊まり。友情を更に深める。
42話 種の三者がホワイトを閉じこめ、ふたりを分断。互いに無二のパートナーであることを再確認。
45話 合唱コンクールの自由曲。曰く「レベルの高い合唱」
48話 ラス前。絶望的な戦いに、傷つきつつも立ち上がるプリキュアたち。