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ぷーざ
@pooza

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とても良い

ジャンプコミックス33巻収録分。

勇者アバンの先代パーティが、回想で再び登場。
特に僧侶レイラの初登場に注目。かつてマトリフが「あんないい女」と言っていただけあって、若い頃のレイラはとても愛らしい。
レイラ役の本来の担当声優は折笠愛さんだけど、この回想に登場する現役時代のレイラを演じているのは、マァム役の小松未可子さん。登場してすぐに「これ、みかこしの声なのでは?」と気付いたし、「ダイ好きTV」でもそう言っていたから裏は取れているけど、EDにレイラ役はクレジットされていない。

そのレイラがスピンオフ「極炎の魔王」で、「こんなに ほうっておけない人に 生まれて初めて 会ったんだもの!」と告白した(4巻、16話)相手が、今回再登場となった戦士ロカ。人情あふれる人間的なところに、レイラばかりではく、自分のような同性の目からも魅力を感じるキャラ。自分の周囲では「極炎のポップ枠」みたいに呼ばれているけどw、自分もそう思う。
ロカはこんな男だから、親友であるアバンが自分を犠牲にする覚悟であることに納得できず、ものすごい勢いで「バカヤローッ!!!!」と言う。
気取ったところがなく、ロカらしい人情にあふれたいい台詞だけど、原作ではロカの口から出た吹き出しがアバンの両耳を貫通していた。この、漫画ならではの表現をアニメでどう再現するかと注目していたが、特に変わったところはなく少し残念。

マトリフは「女を泣かさねえのがオレの主義」と言っていた。ここでマトリフが指している「女性」は2名おり、この場に居るレイラと、アバンの想い人である王女フローラ。
結局アバンは犠牲となり、魔王ハドラー共に、1年余りを止まった時の中で過ごさなければならなくなってしまう。その間、フローラはどのような想いを持ってアバンの生還を待っていただろう?と想像する。
結果的にマトリフは「女を泣かさねえ」主義を守り通すことができず、その上で生み出されたのが極大消滅呪文であるという。仲間であるアバン本人は当然として、そのお相手である、会ったことがない女性にも情を注ぐ大魔道士である。まったく、このパーティには人情家しかいない。

場面は現在に戻り。ビーストくんこと、拳聖ブロキーナの「本気」が凄まじい。
ラーハルトもヒムも絶賛、まさに「格闘の教科書」。回想シーンでも、格闘力の高さを自負するハドラーを圧倒していた様にみえる。スターウォーズEP2、ヨーダの戦闘シーンを思い出した。
それだけに、ヒムの「回復要員」呼ばわり(アニメオリジナル)がちょっと面白いw

この回の全てがクライマックス、ポップの極大消滅呪文につながっている。
クラウチングスタートの体制からルーラで矢を追い抜いて、ビーストくんを救出。そしてミストバーンへのとどめのひと蹴り。ストーリーでの盛り上げはもちろんだけど、発射してからのこのポップの動きは素晴らしく格好良い。確実に命中させる為の最後のひと蹴りこそがこのシーンの肝だけど、この蹴りへの演出が少し淡泊だったのは残念。
この極大消滅呪文、マトリフが「おっかねえから」数える程しか使ったことがない呪文だったという。実戦経験ではもう恐らく、何度も放っているポップのほうが上を行っていて、この高度な応用もその経験をふまえてのもの。ここまでの回を通して、ポップ最高の仕事であるのは間違いない。

それだけに、ミストバーンが最後に使ったインチキの様な反射技が本当にひどいw
自分はこの反射技の正体をもちろん知っているけど、ほんともうインチキとしか言い様がない。連載当時からインチキと呼び続けて、実際、自分の中ではこの技の名前は「インチキ」になってしまった。極大消滅呪文、「敵を消滅させてしまう」という強すぎる威力の割を食って、理不尽な展開になりがち。
ダイ「強すぎるっていうのもさ、あんまりいい事じゃないよね…!」(87話)



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