ナカは雪に、「涙は悲しい気持ちがあふれた分が流れてる」と言った。
悲しみには許容量のようなものがあって、超えた分は涙になる。そして、涙に変わった悲しみは消化されるのだと。面白い。
扉をはさんだ背中合わせのシーンが、ふたりの不器用さを象徴しているかのよう。
まぁ本人たちは悲しくとも、互いを思いやっていればこそのすれ違いなのだから、むしろ微笑ましいが。
次回父親が返ってくるというから、不自然だった人好の一人暮らしにも触れられそう。
一方、雪の「普通とは何か?」という問いかけについては、7話あたりでだいぶ答えに近づいていたと感じる。
雪が「普通」になるまでの物語だったとすると、彼女は既にだいぶ普通に思える。次回にまとまり良いオチがつくのなら、この1クールでちょうどいいボリュームだったのかも。