「青春ホラー」アニメと銘打った本作。シンプルなホラーチックな怪異ものとも異なり、二人の男子高校生を中心に描く青春劇に田舎特有の慣習・風土の怖さや異質さ、怪異と人間の感覚や価値観の違いなど多面的にさまざまな要素を描写していてなかなか趣深い作品だったね。
佳紀は親友の光を山で行方不明になり亡くしたが戻ってきた「ヒカル」のような何か。その異質さとずっとどう向き合っていいのか分からず自己問答を繰り返し葛藤する佳紀の精神の揺れ動きを多種多様な演出で表現していたのが良かった。正直シナリオ的にはめちゃくちゃ爆発力があるわけではなく、これからもっと面白くなりそう…をずっと繰り返している感じなので観終わった後の爽快感みたいなものは皆無などんよりとした作品なんだけどそれもまぁ個性的で良かったかな…笑
2期も決定らしいので続きが楽しみ。