14歳を舐めすぎた末の惨劇。大人がだらしない、というよりその事に尽きると思う。パイロットとしての責任をおわせるのなら説明をする義務をおうのが乗らせる側の役割なのに、パイロットが未熟だからそれを怠るというのはどうしようもなく欠陥のある行為だと思う。でも音楽や演出がかっこよくて、醜くもがくミサトのどうしようもなさが等身大の人間の苦しみとして感じられるこの話はよく出来ていると思う。レイですら引き金を引くのに一瞬戸惑ったのに碇ゲンドウは無表情。この性癖歪みまくりおじさんのせいでどれだけの人間の精神が、未来が歪められてしまったのだろう。指導者として優秀であってもそれがイコール優れた人格者とは呼べないことの、これが嫌な証明なのかも。