「ef - a tale of memories.」視聴終了
評価A+(名作)
テーマすら全く知らずに視聴した作品だったが、すごくよくできた青春ものだった。最初はポエム連発の古き良きアニメだなと思っていたけど、扱うテーマとしては現代でも共感しやすく面白かった。
鎖に繋がれた羊など、詩的表現や小恥ずかしいセリフを連発する作品は好みが大きく分かれると思うが、自分は超超好きなのでものすごくハマりました。特に10話での、宙ぶらりん状態からの決着はなかなか心に響きました。
そしてなんといっても演出。シャフトらしさ全開というわけではなかったが、7話の文字だけの電話シーン、10話の公衆電話でのカウントダウンシーンなど、物語に最大限のめり込めるような魅せ方が随所光っていて感嘆、脱帽です。これだけ演出に深くはまれる作品はそうそう無いです。
ただ、これは2つの物語を同時並行で進める必要はあったのか?というのはやはり気になりました。二つの接点も、二人が姉妹だということぐらいなので。両方とも面白かったのは確かですし、仮にどちらか一つだけに絞って、その一つの尺を伸ばしたら蛇足になるというのも十分分かってはいますが。
でも、予想してたより数段面白く、良いアニメに出会えたなあとしみじみ思いました。というか、結構綺麗に終わったのに二期は何やるんだ…?全く別の物語をやるのか…?結局あの天使?は何なのか…?その辺は次に期待ですかね。
詩的表現や小恥ずかしいセリフを連発しており好みは分かれるとは思うが、そういう系統が好きな人、また、シャフト演出が大好きだという人には胸を張ってオススメできる。名作でした。