(2クール目のみの感想)
序盤に比べたらだいぶ面白くなった渋谷事変。宿儺が復活してからは結構良かった。ええ!!お前死ぬの!!ってキャラがちゃんと死ぬし、原作未読の俺でも心に来た。そんでその死に様がまたカッコいい。ナナミンとかほんと最高。
そしてなんといっても41話。宿儺が復活してまこう倒して、その後の喪失感。虎杖悠仁めちゃくちゃ辛いだろ。こんなん見せられたら他の回想がチャチに見える。ここがほんと良かった。というわけで、序盤にバッタと戦闘してたところや存在しない記憶とかやってたとこに比べたら、だいぶ面白くなった。
ただ、不満点は多々あって、なによりも1話1話の内容が似たり寄ったりで薄い。戦闘作画の面では、今まで見てきたTVアニメの中で間違いなく一番だった。それは間違いない。ただ、いくらなんでも戦闘シーンが多すぎる。お腹いっぱい。呪術廻戦のいいところって、派手な戦闘シーンだけじゃなくて静かな演出が強いところもあると思うんだが、ずーっと派手な戦闘シーンが続いた。もちろんとんでもなく素晴らしいアニメーションではあるんだが、飽き飽きしてくる。真人戦とかほんとに飽きた。そのせいで1話1話の内容が薄く感じた。いい台詞も多いのに、戦闘シーンにより薄まっているように感じた。あと、既存キャラを強く見せたいがためにポッと出の敵が出てくる展開が多すぎるなとやっぱり感じちゃう。敵に魅力が無いんよな。どうせ負けるだろと思っちゃう。1話や2話で済むならまだしも、前半はそれがずっと続いた。
というわけで、レギュラーキャラがかっこよく散ったり、41話という神回があったから、序盤よりかは面白くなった渋谷事変だったが、戦闘シーンが多様されすぎててお腹いっぱいにもなった。派手な戦闘シーンだけでなく、懐玉・玉折で極まってた静かな演出とか心理描写とかをもっと見たかったかな。せっかくその強さもあるんだから。
ただ、何回も言う通り、戦闘作画は今まで見たTVアニメで一番だった。戦闘作画に関しては、ヌルヌル動くことや線が繊細であることよりも、コマ割りを動かしまくってスピードを感じさせてくれる方が自分の好みなんよな。モブサイコみたいな。何してるか分かんないみたいな意見も十分分かるが、俺はすごく好きでした。