「声優ラジオのウラオモテ」視聴終了
評価A−(見る価値あり)
後半何があった!?ってなるくらい、ファントムのアフレコシーンは革命的に面白かったな。商店街のシーンで爆笑して、大真面目にトンチキな展開を繰り広げる2024年のお隣の天使様枠だと思っていたのに…
前半が「声優オタク舐めてんのか?」となる雑な展開のオンパレードで、この作者は声優が好きなんじゃなくて、声優の百合営業、というかPyxisが好きなんだろうなと冷めた目で見てた。あまりにも強引なスキャンダル、アイドル声優に対する、Twitterの粘着オタクみたいな浅い意見など(アイドル声優についてPyxisに語らせるのは笑っちゃった)。商店街のシーンでそのトンチキが爆発して、もう一周回って好きになった。あの回は今年一番笑った回ですね。もうこれはギャグ作品なんだろうなと、クソアニメを楽しむ気持ちで見てた。
と思ったら終盤、がっつり声優の話にシフトチェンジして、しかもそれがめちゃくちゃ面白かった。今まで見た声優アニメで一番良かったよ。正直、アフレコだけならSHIROBAKO並みに感動した。
アフレコでうまくいかない圧迫感や、どういう演技が求められているのかという考察、SEが無く演技だけの緊張感の漂う現場など、食い入るように見入っちゃった。やすみの立場に自分事のように辛くなったし、殻を破ろうと前進する姿にも感動しちゃった。夕陽とのライバル関係も極まってて、これぞこのアニメの真骨頂だとなる展開だった。最初からこの路線で行けばよいのにと思ってしまった(12話も尺持たないかもだけど)。
というわけで、前半はトンチキギャグアニメだったのに、後半は作品が変わったかのように面白かったです。「声優ラジオのウラオモテ」というタイトルなのに、ラジオシーンが一番つまらなかった。
最後の伊藤美来さんの演技がそこまでだったのはここだけの話(小さな声)。やっぱり伊藤美来さんは感情を表に出すキャラが合ってないわ。演技力云々の話で無く、適材適所という話