同じ研究者として、この回は刺さったなぁ…。人生全てを賭けたのに、真理にたどり着けなかった無念。それを引き継ぎ教授のために人生全てを賭けて完成したのに、たった一つの真理によって覆される絶望。積み重ねてきた2000年、いや、何人もの人生が一瞬にして否定される、これこそが地動説を恐れる理由。自分たちが信じてきたものが間違いだったと突きつけられる恐怖。でも、その恐怖に泣きながらも、真理のために託す姿はかっこよすぎる…。たとえ誤った道を築いてきたとしても、歴史にとって無意味ではないと信じる。
若造が何人もの人生を否定するその動機は、単純な好奇心。満ちた金星を見たい。うん、こりゃ良い。異端におびえるよりも、学問的に地動説の恐怖を説いた素晴らしい回だった。