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全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
普通

しみじみと面白い作品だった。静かで、味わい深くて、心に染みわたる。人間と鬼が共存する世界を様々な方向から描いてくれて、見終わった後に毎回ため息が出るような作品。

人間と鬼の寿命の違いや、鬼と人間の住む世界の違いによる拒絶。これだけ聞くとありきたりなテーマかもしれないが、鬼と人間の違いを暖かく、時に残酷に描いてくる作品だった。どれほど仲良くなっても、鬼への恐れから一瞬で関係が崩壊するのは辛い…。奈津…。個人的に一番つらかったのは、蕎麦屋の親父さんの生涯。人が老いる姿を見る辛さを、久々に感じたかもしれない。死というのは突然のものよりも、もうそろそろかなと薄々わかっている状態のほうが辛い。ゆっくりとした最期の辛さを久々に味わった。
単話の完成度も高い。予想外のところから展開される話もあって、毎話毎話引き込まれた。鬼の正体が実は…みたいな。外れ回は個人的には無かった。ストーリーの平均値がずっと高かった。

というわけで、派手なストーリーや感情を揺さぶるような展開は少ない静かな作品だけど、だからこそしみじみと味わい深い作品だった。こういう作品って今時流行らないのかなと寂しくなるくらい話題になってなかったな。辛い話が多いので、そういうのが無理な人にはおすすめできないが、人生は一度は見る価値ありと言える。お涙頂戴というより、じっくり仕上げてくる話の積み重ねが最高だった。蟲師やフリーレンが好きな人にはおすすめできる。ちょっと違うけど、魔女の旅々や夏目友人帳とかも。

アニメーションの出来は、戦闘シーンは微妙だったけど、人間の仕草を描くところは抜群だったので、そこまで悪いとは感じなかったかな。蕎麦屋の親父さんの老いる描写のこだわりを感じた。

惜しいのは、最初の妹との因縁がほとんど進まないまま終わったこと。これは二期を期待(二期来なさそうだから、原作読もうかな)。あと、平成編は正直いらなかったかな。最終回は良かったけど。



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