槙生と朝、二人の異なる感じ方や捉え方がある中で、一つ一つを手探りで進むようにお互いがお互いをどういう距離感で接すればいいのか模索していく
この作品の本当に好きなところは、一つ一つの言葉やコミュニケーションを非常に大事にしていると感じられるところだ
朝の友人からのLINEのメッセージ一つ取っても、そこに込められた含意を丁寧に汲み取っていく
槙生のそういった言語化の上手さはやはり小説家らしいなとも思う
また、言葉やコミュニケーションだけでなく、自作のフィクションの登場人物に対する手付きなんかを見ても、自らの手からこぼれてしまいそうなものを可能な限り掬い取ろうとするその真摯な姿勢が好きだ
非常に詩的で、逆に言えば大きな動きがあるわけではないアニメだけど、その詩的な雰囲気と演出や劇伴が非常に合っているように思うし、槙生と朝という二人の関係という軸を通して、観終えた後少し世界が色づいて見えるような、そんな空気の作品だなと感じている