ツルネという作品の持つぴんと張り詰めた空気感。
最終回は特に何度もそんな空気感を感じた。
矢が放たれる度に風舞部員の横を通る風。
こんなにも風を感じることが出来た作品はこのアニメが初めてだと思う。素晴らしい演出だった。
そして登場人物たちの心理描写。
この短い話数の中に誰が何を思い、そして成長していったか、それがとてもよくわかる構成で感情移入しやすかったなと。
一人きりでの戦いだと思っていた弓道。
湊もきっとそう思いながら閉じこもっていた。
風舞の弓道部に出会うまでは。
仲間と支え合い、そして仲間の背中を見ながら、自分の役割を見つけていく。
今まで遠回りしたこの道は、決して無駄なことではない。
湊の力強い言葉が、自分にもとても刺さった。
当たり前のことだけど大人になるにつれて忘れてた気がする。
この作品に出会えてよかった。本当に素敵な作品でした。