喉笛にナイフを突きつけてる人間の言葉なんて信用出来ないけど、「エリアスが家族と言って買ってくれたから、私はあの人のモノ」と言って判断丸投げするのは危なっかしいし、まだ家族の関係にもなってないと思う。母に見捨てられたと思っているチセは他者からの承認を求める気持ちが異様に強い。
猫殺しの旦那さんは猫が憎くて意味もなく殺してた訳じゃなくて、薬の材料にしてただけでそんなに悪人でもないと思った。悪いとしたら、薬に精製する過程で猫の魂が正しい流れに戻れないようにした点だけだと思う。
チセは老ドラゴンに続いて、猫の王様には「死はいつも突然」と死との向き合い方を教えられていた。二匹とも長命で諦観の域に達してるけど、若いチセにはまだ簡単には受け入れられない感じ。
病弱の奥さんが一瞬で黒いドロドロ汁になるシーンはゾクゾクッとした