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良い

ひなたのいじめ問題が終わる兆しを見せない中で修学旅行をぶっ込んでくるなんて作者は鬼過ぎませんか?

修学旅行は仲の良い友達が居れば最高の思い出が幾らでも作れるだろうけど、居なければ苦痛があるだけ。
川本家や零の存在がいじめに苦しむひなたの避難所になっていたのは想像に難くない。それだけに家族から切り離され居場所が無くなった同級生の輪の中に何日も放り込まれるのはとても辛いだろうな。そういった心情が想像できるだけに前日には腹痛で寝込んでも「行かなきゃ駄目な気がする」と戦い続けるひなたの姿には心が揺り動かされる

零は二階堂を追い詰めた山崎と新人戦決勝で対局。二階堂の事情を知ったばかりの零にとって決して許せる相手ではない。だからこそ何時にもまして思考は冷たくなり手は激しくなっていった。
そんな零を諌めたのが以前の二階堂の言葉だったのは面白いな。あの時の二階堂は対局している零に向けて熱意に満ちた言葉を放ったけど零が実際に聞いたのは対局から時が経ってから。その言葉が激情に駆られたまま対局していた今の零に時を隔てて再び届く構図。
相手を倒すために手を尽くすのではなく、ただただ勝つために手を尽くすスタイルへ。二階堂の零を想う言葉はきちんと届いたね

胃薬を持って飛び出した零。今のひなたにとっては胃薬よりも零の登場の方が最良の薬だろうね。



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