コードギアス第二期。
当時は期間が空いての放送だったことや枠移動もあってか第一期一話と被っている部分が幾つか見受けられる
けれど、根幹にある部分は大きく違う。それはルルーシュが記憶を失ったことで自分が王族であることやブリタニアに復讐を誓ったことを忘れている点、ゼロによるブラックリベリオンの失敗でイレブンに対する扱いが更に悲惨なものになっている点。
第一期一話のルルーシュは変えようがない日常に諦めを抱えつつも人助けを率先して行うなど善意が垣間見える人間性だった。けれど、第二期ではどうしようもない社会構造を斜に見て処刑放送やコロシアムにも心を痛める様子はない。それどころかゼロの行動を馬鹿にするなどかなりの皮肉屋に
ただ、力さえあれば何かを変えられると考える点は変わらないまま。この時点のルルーシュはチェス勝負に勝ってもイカサマ扱いされてしまったり、軍人からC.C.を誘い出すための餌としか見られなかったりとブリタニア人であっても力なき搾取される側の人間。
だからギアスを取り戻した直後に軍人へ問答する「無力が悪なら力あることは正義なのか」は間違っていたのは自分ではなく世界の方であると確認するため。貴族が「正しいことに価値はない」と言い軍人は「悪も正義もない」と言う、そんな世界を変えるためにこそ復讐者ゼロは再び目覚める
……それにしても「間違っていたのは俺じゃない。世界の方だ」って言うタイミングを一歩でも間違えたら中二病前回の台詞だなぁ