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とても良い

これまで積み上げられてきた嘘によって多くの裏切りが生じた回

フレイヤによるあまりに大きな犠牲にニーナもスザクも動揺しているけど、これはシュナイゼルが巧妙にフレイヤが戦闘用だから敵殲滅にしか使われないとニーナ達を騙していた面が強いのだろうと感じられる
又、シュナイゼルは玉城達にゼロやギアスの正体を誠実に話しているように見えて幾つか考えを誘導するような言葉も放っている。何よりもあれだけの証拠を握りながらフレイヤが使用されるまでネタバラシしなかった時点で恐ろしい男である
というか斑鳩に乗り込む豪胆さを示しておきながら、操られていないか恐ろしいなんて大嘘としか思えない。

ルルーシュが全てを失ってしまったのは、これまでの彼の功績が絶対遵守のギアスや嘘によって形作られてきたから。そこに真実が差し込まれてしまえばあっけなく崩れてしまう脆い玉座。
シュナイゼルを前にカレンや騎士団を駒と言ったがそこには真実も嘘もある。そこで自身の顔を晒したのは敗者としてみっともない立ち居振る舞いは避けようという虚勢があった訳だけど、それでも最後まで忠実であったカレンにだけルルーシュの真実の言葉が届くのは印象的

そして最も今回の「嘘と裏切り」を象徴するのはやはりロロ
ロロは偽りの時間の中でルルーシュに出来た嘘の弟。これまでルルーシュがロロに投げかけてきたのは殆ど嘘ばかりで唯一の真実は今回の罵声だけ。でもロロはそれを嘘だと思い込みルルーシュだけが自分の本物なんだと言う。ルルーシュの嘘を信じて逝けたロロは幸せだったのかもしれない
同じくルルーシュも知らなかったのはロロがナナリーを殺そうとしていた点。これを知らない為にルルーシュは本当はナナリーに与える筈だったロケットを与える事が出来、ロロを偽りであっても弟として認められる
ロロとの嘘の絆によって再び立ち上がったルルーシュ。ある意味ナナリーの為に戦っていた過去の自分を裏切るような展開である

最悪のタイミングで裏切った扇だけど、その理由は千草(ヴィレッタ)をゼロから守るため。裏切りが横行する回で彼だけが真実の愛の為に戦うラブロマンスの世界にいるようでほんの少しだけイラッとしてしまう



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