タニスは改造されて無くても他の姉達と同じ両親のもとで育ったのだから持っている常識に違いが有る点に違和感を覚えていたのだけれど、そもそも姉達は知力が期待できないからとまともな教育も受けてなかったりするのか?
血を分けた姉弟であっても育てられ方が大きく違い、身体の作りも全く違う。そんな姉弟が同じ屋根の下で暮らし色々なものを分かち合う今の環境はとても尊いものじゃないだろうか?
社会のルールを知っているのは僕だけと豪語したタニス。確かに彼は姉達よりも多くを知っているだろうけど、まだまだ11歳の子供でもある。店頭で途方に暮れていたりするし、道に迷ってしまう時だってある
そんな時に助けてくれるのはやはり姉達である点はとても良い。弟の帰りが遅かったら勝手に外出するなという約束を無視して皆で探しに行く優しさ、道に迷い不安の最中に居ても皆は僕を探してくれたという信頼。
そして探してくれたことへの感謝として姉達が外出しやすいように化粧と鞄で工夫したタニス。どちらも社会のルールがどうのではなく家族としてのルールから来る助け合いの心。
それにしても犬の歯が欠けるほど硬いアシスの脚って……。もしかして木の幹のようになっていたりするのだろうか?