第一話に続き繋がれた宗介とかなめの手。日常風景の中で繋がれた第一話では二人の様子は初々しいカップルのように見え進む道も明るい場所に通じているかのように思えた。第二話ではその逆で街中でも構わず銃撃を行う敵から逃げる中で民間人すら巻き込んでしまう状況。宗介の手はかなめを更なる地獄へ連れて行ってしまうもののように思えた
宗介がかなめを守るために最善を尽くそうとしているのは判る。その最善の為にはある程度民間人の犠牲にも目を瞑らなくてはならないことも。任務を背負い同時にかなめを大事にしたいと思っている今の宗介にとってかなめさえ無事ならと思っているフシがある
けれど、それは戦争屋の論理であり日常の中で暮らしてきたかなめには宗介ほど割り切ることは出来ない。前回レナードが指摘したようにかなめと宗介では暮らしてきた世界が違いすぎるから、自分を襲撃する敵だけでなく民間人を見捨ててしまう宗介も敵を一瞬で駆逐してしまうアーバレストも恐怖の対象になってしまう
だから恭子や学友が人質に取られてしまった状況は二人にとって試練であると同時に、戦争の中で生きてきた宗介と日常の中で暮らしてきたかなめの優先順位の違いが明確になってしまう局面になるんだろうね
一方のメリダ島は続け様の襲撃にかなり不味い状況。傭兵で構成されたミスリルならスペックのように裏切りを口にする者が出るのはしょうがない
そこでテッサが場を収めた胆力も素晴らしいがそれ以上にその後の隊員達の遣り取りが印象的だった。最早裏切りは許されず、かといって敵は強大で生き延びる余地なんてない状況。それでも戦うために裏切りを口にしたことを冗談と扱い直し、ジョークで場を締める。テッサの命令を果たすため、何より自分が生き残る確率を少しでも上げるためにこのような状況下では隊員間の不和を無くす為に仮初めでも笑い合う必要があるんだろうな
プロポーズは階級順って、もしかして二階級特進を指してるのか……?