幾つもの写真の中に両親が死んだ日の写真を飾り続ける多田。なんて無いことで両親の最後の姿から目を逸らしてしまった自分の罪を忘れない為かのような行為。それをテレサが「きっとその日から多田君は強くなろうと思って生きてきたのでしょうね」と表現した点は印象的。
口数が少なく、長年の友人である伊集院からも「いつも何も言わない」と評されてしまう多田の内面をテレサが写真から読み取った事で、多田の中でテレサがこれまでよりも少しだけ特別な人間に位置づけられたのかもしれないと思った
そしてウザキャラとしか認識していなかった伊集院がこれほどまでに良い奴だとは思わなかったよ……。というかあんなバラバラで手間の掛かるリクエストを全て美味に作り上げられるって料理が上手いってレベルじゃない気がするよ?
多田の両親の命日に毎回多田達を楽しませてきた伊集院。その一歩間違えば嫌われてしまうかもしれない押し付けがましさは彼の不器用さを感じると共に深い優しさも感じられる
「もう平気だから」と言われてもショーを続けると言う伊集院。最早伊集院薫ショーが多田を慰めるためではなく、多田家や部活の仲間と共に楽しむための大切なイベントになっており彼らを楽しませる喜びが原動力になっているからこそ、あのように手間の掛かる料理も最高の出来で作り上げられるのだろうね
突如やってきたシャルル。彼が扉が開くのを花束を持ったまま待機していた姿を想像すると少し笑ってしまう