最初はダメ人間な隣の席に座っていた優等生といった印象しかなかった瞳がどんどん中学生離れしていく……。多数の仕事を掛け持ち家賃15万(本当は30万)の物件に一人暮らし、引っ越しパーティーには有名企業の重役が。何だこの中学生……
瞳が断れない性格で手際が良いからって幾ら何でも追い込まれすぎているようにも思える。というか瞳ってここまで流されるキャラだったっけ?限界まで働き涙まで流してしまった状況で自身を開放する手段としてパーティーに母親を呼ぶという手法はあまりに消極的
自分が歩む道の決定権を他人に委ねているから、思惑から外れて更にドツボにはまってしまう。「結局私は何がしたかったんだろう」という独白はもう少し早い時点で投げかけるべきだったのだろうね
後半はお金の使い方が判らないというアンズを連れて紆余曲折。
アンズはホームレス生活のせいでお金に頼らない逞しい性格になっている。そのせいで「お金を使って」何かをしたいという発想があまりないのだろうね。
世話になっているおじさんたちに何かをあげたいと思いついたまでは良かったのに、足りないお金を増やす手段を他人に委ねてしまったから結局はお小遣いを全て無くしてしまう。それでも能力を使えばお金が手に入る道があったのに、馬を思い遣り踏みとどまったのは彼女が自分はどのような手段で何をしたいかを考えたから
だから、瞳の助言で大切な事は感謝の気持ちと教えられた後、アンズはおじさん達に手製の肩叩き券を渡すことが出来た
お金はなくなってしまったけど、肩叩き券なら何度でも発行できる。アンズとおじさん達の笑顔に癒やされるようなBパートラストだった