小町は比企谷八幡の性格を最も理解しているキャラだね。奉仕部の二人と擦れ違いを重ね頑なになってしまっていた八幡の心をあっという間に解きほぐし、何を誰の為に最も優先しなければならないかを明白にさせた
捻くれ屋の八幡に対してこんな芸当が出来るのは小町以外に居ないだろうね
当初はいろはが依頼した、ダメージの少ない形で落選するという願いを叶える事を目的としていた。そして奉仕部の三人が三様に動いてしまったために奉仕部が崩壊しかねない状況に陥ってしまった。
ここでいろはの依頼達成から奉仕部の存続に目的変更したことで、結果的にいろはの願いを違う形で叶えながらも雪乃と結衣を生徒会長にさせない状況を確立させた手腕は流石
これも全ては小町が八幡の手綱を握り、八幡にとって受け入れやすい消去法で成すべき事を明確にしたからだし、材木座達の助力有ってこそ。第二話のように八幡1人で決行して結果周囲を苦しめてしまった時とは異なる結果を導くことが出来た
けれど、完璧になれないのが八幡の命運なのか、この遣り方でも失敗してしまう。それは雪乃達への報告のタイミング
八幡の性格を熟知している小町は「ちゃんと雪乃さんと結衣さんと話してね」と忠告する。これはおそらく事前相談のことを指していたのだろうけど、八幡は大量の推薦人を集めいろはのやる気を引き出して最早後戻りが出来なくなった状況で事後報告する。
その状況は第二話で八幡がやった行為やその考え方を否定するために会長選に臨もうとしていた雪乃からすれば正しく「問題も私が動く理由もなくなった」状況。
結果、問題は解決しても雪乃は虚無感に襲われ、結衣にも八幡が悪どい行為をしたと察せられてしまう
全てが終わった後で、めぐりが想像した奉仕部の全員が生徒会に入る未来が正しい解決方法だったのではないかと思えてしまう終わり方は何とも言えなくなる